【呪術廻戦】五条悟の妹は呪詛師らしい

呪22 side:悠仁 ページ25

｢えっ…そ、そんなことねぇよ？｣



うわ、俺のバカ！

なんだよ、“タメかと思ったぁ”って！

それ絶対会ったことあるやつの台詞じゃねーか！



悟｢…ほらほら、悠仁。

隠し事は良くないよ？先生に話してご覧なさい｣


｢会ったことねえって！写真見て思っただけ！

、あ、やば！もうこんな時間！じゃね！先生！！｣


悟｢あ、こら、ゆーじ！｣




先生の声を置き去りにして俺は走り出す。


人との約束はちゃんと守んねぇとダメだよな。

…にしても、A、綺麗だったな。

完全に同い年だと思ってた。

『呼び捨てでいいよ』って言ってくれてたし、あんま年齢とか気にしねぇのかな？

それより、つえーんだよな、多分。

だって先生の妹だし。


｢ん？…あれ？ナナミン！｣


視界の隅に入った金髪のガッチリした男の人……ナナミンこと七海建人に俺は抱きつくように声をかけた。


建人｢…虎杖くん。急に抱きついてくるのはやめてください｣


｢ごめんごめん！！｣


建人｢で、何の用ですか｣


｢ん？｣


建人｢用もないのに声をかけたんですか？｣


｢んー、いやいやごめん！

…じゃあさ、先生の妹のこと聞いていい？｣


建人｢先生？あぁ、五条さんのことですか｣


｢先生に妹いたの知ってる？｣


建人｢もちろん知っていますよ。

半年前に行方不明になったAさんでしょう？｣


｢え？｣


建人｢五条、A｣



顔色ひとつ変えずAの名前を反復して呼び返すナナミン。

今なんて？

行方不明って？

えだって、A、先生と喧嘩中って…



建人｢なぜ虎杖くんが彼女のことを知っているんですか？｣


｢いや…ごめん、なんでもねーわ！｣



隠せない動揺をはは、と笑って誤魔化す。

行方不明ってどういうことだよ？

Aも先生もそんなこと一言も言ってなかったのに。



建人｢…虎杖くん。何をしようが勝手ですが、命の重さをしっかり考えて行動してくださいね｣

｢え？｣


建人｢…軽はずみな行動は控えてください、ということです。

…では私はこれで｣


｢おう！ありがとな！ナナミン！｣


建人｢その呼び方やめてくださいと言っているでしょう｣


｢はーい｣









ナナミンと別れた俺は部屋で1人“行方不明”について考えていた。

半年前…？

うーん、なんだろ？

確か、伊地知さん、半年前から不可解な死亡案件とかがすごく増えたって言ってたような…

｢うーん…さすがに関係ねぇよな？

…まさかAってユーレイとか？｣

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