【呪術廻戦】五条悟の妹は呪詛師らしい

呪13 side:五条悟 half a year later ページ15

僕の前からAが消えたあの日から半年が経った。

すぐに見つかると思っていた。

僕にならすぐにできる。だってAの兄なのだから。

そう思っていたのに…結局半年が経った今でもAは見つかっていない。

そのかわり、この半年の間で呪霊によるものと思われる事件が多発している。

もしかしたら…Aは呪霊になってしまって人を襲っているのかもしれない。

…そんなこと考えたくないし信じたくもない。

あぁどうしてだ。

僕の人生の中で最大の罪だ。

Aまで失うなんて…あぁもうなんか嘲笑えてくるな…はは…


だけどそんなことを顔に出す暇もなく、任務は日々多くなる一方だった。

今日は高専から離れた関西方面での任務。

とある街で行方不明者が続出しているらしく、何人か呪術師が派遣されているようだが全て消息を絶っているらしい。

僕はくよくよしてられない。

僕は負けていられない。

だって僕は最強だから。

…もし、Aが呪霊になってしまっているんだとしたらそれこそ僕が祓う。





A、待っていて欲しい、必ず救ってあげるから。








〜in 任務地〜

｢あれか…｣



明らかに呪力が込められた建物がそびえていた。

この呪力…なんだ？

少しおかしい



…慎重に行かなければならない…



んだろうけどまあ僕には関係ない。

僕が負けることなんてないしこの仕事もすぐに終わりかな。



あーあ。

このくらいのレベルならあの有名な和菓子屋さんでお菓子買っとけば良かったな〜。


全く上の連中も大袈裟なんだから


学長もさぁ今回は慎重に行け、なんてすごい念を押してくるからちょっと警戒したのに。

つまんないの。



僕は特級だよ？最強なんだよ？誰だと思ってんの。



全く…まあいいや。早く帰ってお菓子でも買おう。



恵達にもお土産買って行ってあげよ。

何がいいかなー。

お饅頭もいいけどここら辺だと八つ橋もいいよね。



｢ねぇもう出て来てくれない？

僕さぁはやくお土産買って帰んなきゃ行けないんだから｣


…隠れるつもりなのかな？



｢今日は待ちたい気分じゃないからさ…来ないならこっちから行くよ｣




手に呪力を込める。

さーてと。





…そこか。

呪力の気配に身を任せて攻撃する。

…だけどただ壁が壊れただけみたいだ。

おかしいな？確かに今…

その時だった。





『相変わらずだねぇ、お兄ちゃん』



聞きなれた声が、耳に響いた。

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