呪12 side:you ページ14
目を開けるとそこには綺麗な青空が広がっていた。
こんな綺麗な空、見たことない…。
いつも窓越しのフィルターがかかった空しか見れなかったから。
傑｢起きた？｣
『…あ』
傑｢私の事はセンセイ、と｣
『センセイ…』
ぼーっとしている頭の中の記憶を鮮明にさせる。
あの後…私はセンセイに導かれるまま外へ飛び出した。
離れの外に出たことがなかったから、とても怖かったけど1歩踏み出してみればそこは新鮮な、見たことのない世界が広がっていた。
傑｢君の家族はこんな綺麗な景色をずっと君にみせてくれなかったんだよ。
これからは私がたくさん見せてあげるからね。
好きに生きていいんだよ｣
センセイがそう言ってくれた。
好きなようにやっていい。
もう怖いものなんてないんだ。
この空もあの星も全部私のモノ。
私がこの世界の中心。誰も関係ない。
『センセイ、私早く呪術を使いたいです
教えてください』
傑｢Aはやる気があるんだね。
でも今はまず外の世界に慣れる事だ。
この空気に自分の術を乗せられるように外の世界をよく知るところから始めよう。｣
『外の、世界…』
傑｢そう。もう君は何にも縛られていないんだから。
人間の生み出す負の感情がどれだけ強くて、愚かで、美しいものか感じるんだ。
そうすれば呪力に磨きがかかって精度が高まる。｣
『負の感情、ですか？…例えば…？』
傑｢うーん、簡単だよA。
五条の家を思い出してごらん。
君を欺いてこの世界から隔離させた家族達。憎いだろう？許せないだろう？｣
センセイの言葉が心にストン、と落ちる。
そう、私はあの人たちが許せない。
私をあんな狭い場所へ縛り付けて殺す気だった人達。
この世界の隅っこへ私を追いやっていた人達。
傑｢その感情を自分の中でよーーく研ぐんだ。
鋭くして復讐の糧となるように。
その気持ちがAの中で大きくなって言った時キミの呪力が精一杯開放されるはずだよ｣
いつの間に来たのかセンセイが私の肩に手をかけて楽しそうに耳元で囁く。
センセイ。
私を認めてくれた人。抱きしめてくれた人。
解放してくれた人。外へ連れていってくれた人。
この人だけを信じる。
この人の言う通りにして、私を救ってくれた恩を返す。
早く呪術を使えるようになって、センセイを手助けするんだ
『センセイ、私、“最強”になってみせます』
傑｢はは、楽しみだなぁ｣
センセイが嬉しそうに嗤った。
呪13 side:五条悟 half a year later→←呪11
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lotus_r - にしきさん» にしき様。作者です。コメント、ありがとうございます！結局主人公ちゃんはお兄ちゃんを愛するが故にこんなに恨んでしまっているんですよね…続編で二人の関係性も少しずつ変わってくるので、続編もどうぞご愛読よろしくお願いいたします(*´ω｀*) (2021年4月4日 13時) (
レス) id: dbddb190fe (このIDを非表示/違反報告)
にしき(プロフ) - 闇落ち最高です！！特に恨みを持って暴走する所とか！しかも最強に挑みに行く強さが好きです！続編も頑張ってください！ (2021年4月3日 13時) (レス) id: 9dc5342073 (このIDを非表示/違反報告)
hani-R - easy R!!さん» easy R様。コメントありがとうございます。受験応援コメント凄く嬉しい…。ほんとにあと少しなので頑張ってきます！ (2021年2月19日 18時) (レス) id: dbddb190fe (このIDを非表示/違反報告)
easy R!!(プロフ) - 受験頑張ってください！！応援してますー！ (2021年2月15日 22時) (レス) id: 1f230199f3 (このIDを非表示/違反報告)
hani-R - あまね。様。作者です、コメントありがとうございます！私も闇堕ち大好きなんです！推しになるキャラも敵役が多かったりします笑少しずつ更新していくので是非楽しみにしていただければと思います！ (2021年1月31日 19時) (レス) id: dbddb190fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lotus_r | 作成日時：2021年1月6日 15時
