イヤホン少女は優しい声が聞きたい１【呪術廻戦】

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Aside



次の日。

今日も今日とて、交流会に向けての訓練。


昨日、悟に話を聞いてもらってやっと踏ん切りがついた。

今の私に出来るのは、やっぱり今より強くなることしかない。

止まってる暇なんてない。

それをちゃんと実行に移せるほどには心の整理(？)がついた。



『がーんばーるぞ〜！』


真希「元気そうで良かったよ。」


『真希！』



掛け声と共に拳を振り上げると、後ろから真希に声をかけられた。



『お騒がせ致しました。
もう大丈夫！』



そう言うと、私の肩を組んでニヤニヤしだす真希。



真希「お前知らねぇだろ。棘がどれだけ心配してたか。」


『…知らない。』


真希「というか、自分で思ってる以上にやつれてたぞ。」


『ま、まじか〜。』


真希「恵達も心配してたし、行くか。」


『お〜！』



2人でいつもの場所に向かう。



真希「おーい。Aが復活しやがったぞ〜。」


狗巻「すじこ!!?」



いち早く棘が反応して、駆け寄ってきたかと思えば痛いくらいに抱きしめられる。



『心配かけてごめんね？もう大丈夫だから。』



そう言って背中をさすってあげる。

棘はそんな私の首元に頭をグリグリしてくる。



ﾊﾟﾝﾀﾞ「そこのおふたりさーん。
始めますよ〜。」



みんなの前だってことを思い出し、ぼっと顔が熱くなる。

棘はゆるゆると顔を上げ、私と視線を合わせると、ちゅ とかわいらしい音をさせて軽くキスをし、みんなの元へ戻っていく。

私はそんな棘について行くことは出来ず、顔を両手で覆ってその場にへにゃへにゃと蹲ることしか出来なかった。

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