慣れないもの ページ36
深く深呼吸しながら、次に何かされたらたまったもんじゃないので、一応注意を払いながら口を袖で拭った
そんなことをしている間も目の前の男は楽しそうに此方をじっと見つめてくるだけで、何もしてはこない
なんだったんだと思いながら宿儺を見ていると、いきなり自分の顔をがしりと掴んだ
?『俺の体でその人に何してんだよ返せ』
宿『…お前、なんで動ける』
?『?いや俺の体だし』
本体の方が起きたのだろうか、よくわかんないけど顔にあった呪印がスゥっと消えていっている
怪しさマシマシだが、さっきみたいな感じではないなと思っていると、後ろから恵の声がした
恵『動くな!オマエはもう人間じゃない』
恵『呪術規定に基づき、虎杖悠仁、オマエを呪いとして祓う…!!』
?『は?』
?『いやほんとなんもねぇって、それより俺も伏黒もボロボロじゃん。早く病院行こうぜ』
どうやらこの子は宿儺を抑え込んだようで、けろっとした顔をしては、どうしたの?って顔をしながら恵を見ているようだ
恵その子は違うよと言おうと思い声をかけた
『恵、その子はもう宿n』
くるっとこっちを向いた男の子にびっくりする
?『ごめん俺、何が何だか分かんなくて気付いたら目の前にいて、なんか酷いことしてない?』
『う"っ』
じゃりっと一歩後ろにさがる
?『あれ俺避けられてる?』
すっと両手を前に出した後、顔を逸らして近寄らないでくださいアピールをした
ダメだ、なんかダメだ、宿儺じゃないとは分かっても顔一緒だし無理だ
え?え?とキョドる男の子は交互に私と恵を見て、結局恵に助けを求めた
だが警戒心MAXの恵はぐっと口を結んでは何も言ってくれず、私に視線をやるも近寄らないでねとアピールしているので困っているようだ
すまぬ
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作者名:猿集合 | 作成日時:2023年11月9日 21時