10年かけて得た君の隣、絶対誰にも譲りません！3【五条悟】 (ページ32)

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保管しろとは？ページ32

『硝子！！！』

硝『…どうしたんだ？』

大人びいて、キレイさが増した硝子ちゃんの元へと駆けつけた

振り返った硝子は私の怪我を見て目を見開くと、すぐに治療をしてくれた

『ごめんね硝子』

硝『いやいいけど、、なんか分かったし』

硝『大方、その指ってところだろ』

『おぉすごいね硝子、流石だよ』

硝『それで、五条のところにはもう行ったのか？』

『あーー、傷見たら怒るだろうなってことで先に硝子のところにきたよ』

硝『そうか』

そういうと、どこかに電話をし始めた硝子ちゃん
その間私は宿儺の指を見つめていた

なんかすごく気持ち悪い指だ

そんなことをしているとガラッと扉が開かれ見たことある人物が入ってきた

『さ、悟…奇遇だね!』

悟『怪我したってマジで言ってんの？』

がっしりと掴まれた肩がギチギチと音を立てる

『え？』

硝子ちゃんの方へと視線を向ければそれに応えるように硝子ちゃんは口を開ける

硝『どうせ聞かれることだ、なら早い方がいいだろ』

悟『俺に隠そうとしてたって聞いたけど？』

そこ別に教えなくてもいい所だろ！っと硝子ちゃんに言おうとするが

硝『早く連れて行ってくれ、やかましいのが増える』

と硝子ちゃんがいい、私はそのまま悟に抱えられ硝子ちゃんの元から連れ去られた

連れてこられたのは悟の部屋で布団に座らされる

悟『で？』

『えっ、いや…勝ったよ？』

悟『うん知ってる』

悟『なんで隠そうとしたの？』

いつになってもこれは慣れない、怖いからなのかな

『怒られるのが嫌だからです』

悟『ガキらしい理由だね、まぁお前が無事ならそれでいいんだけど』

最初のところがなかったらなと思いながらも、思い出したようにポケットから宿儺の指を悟に差し出した

悟『え、なに？求婚？？』

わー照れるー！！とか言ってキャピキャピしている悟を無視して、ん！と突き出す

『冗談言ってないで受け取って、私が持ってていいものじゃないでしょ？』

悟『…』

何故か悟は受け取らず何かを考えたように顎に手をやる

悟『Aが持っててよ』

『はぁ！？なんで？？』

悟『もしものためだよ』

宿儺の指持ち歩いたら危ないこと知ってるのになんでそんなこと

『宿儺の指ずっと持ってるなんて嫌なんだけど』

悟『大丈夫大丈夫、保管するだけだから！』

なら上層部に任せた方がと口を開くがそれよりも早く悟の人差し指が唇に触れる

悟『Aなら出来るでしょ、ね？』

そう言ってにっこり笑う悟に、自由だなと呆れながら折れることにした