10年かけて得た君の隣、絶対誰にも譲りません！3【五条悟】 (ページ20)

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甘いページ20

まって、まってまってまって！！

『まって！』

どうにか抵抗を試みるも最強な男に勝てるわけがなく、距離は近づく

逃げれる場所なんてなくて、今目の前にある事実を受け入れるしか選択肢はなかった

キス…

ぶわっと一気に顔が熱くなるのを感じる

悟は相変わらず余裕そうな表情なのを見て、どうにでもなれ！！っと目を閉じた

『？』

いくら経っても、あの感触はなくてぱちくりと目を開く

『…』

すぐ近くにいた悟は、地べたに這いつくばる体勢でふるふると肩が震えていた

『…』

次第に我慢できなくなってきたのか、バシバシと床を叩いて笑い始めた

『…』

『私悟のこともう嫌い』

悟『ごめんって』

そう謝りはするものの笑いは止まらない

『笑うな！！』

悟『だって可愛いし、ほら』

そう言って悟は何故か携帯を見せてきた
そこに映っていたのは顔を真っ赤にしてキス待ちです！と言う顔をした私がいた

悟『キャー可愛ー！』

『なんで撮ってんの！！』

顔が熱いのを無視して悟の携帯を取り上げようとする

悟『うわ、危な』

ヒョイっと私の届かない場所に携帯を持っていくため、ぴょんぴょんと必死に飛んでみても、携帯に手が掠りもしない

悟のことだ、周りに面白いでしょとか言って送ったり見せたりするに違いない

絶対に消してやる！とベットの上に立ち悟の携帯目掛けて飛びつく

悟『モモンガじゃないんだから危ないでしょ！』

完全に距離が足りず床に落ようとしていた私をすんでのところで助けてはお母さんみたいな口調でふざけて叱ってきた

『今がチャンス！』

しゅばっと手を伸ばすもすると避けられ、携帯は悟の手の中

あれから数分経ったわけだが体力的にもう限界な私はへなっと座り込むと目の前で優雅に立つ悟に言葉を投げる

『消してよ写真』

悟『んー、なんで？』

『なんでって…その写真皆んなにばら撒いたりするんでしょ、そんなの絶対に嫌』

悟『え？ばら撒かないけど』

『え？』

悟『え？』

『だって、伏黒くんのとか』

悟『可愛い生徒を見せたいのは当たり前、でもさ好きな子は訳が違う』

悟『この写真は僕の宝物、宝物をそう易々と見せるわけないよねって話』

『そっか、じゃあ写真消してよ』

悟『なんで？！』

『恥ずかしいものは恥ずかしいの！！』