10年かけて得た君の隣、絶対誰にも譲りません！3【五条悟】 (ページ12)

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寮ページ12

結局待ってみたけれども、帰ってきたのは硝子だけだった

悟『把握した感じさ、そんな難しい任務じゃないはずなんだけどな』

『…分かんないよ、もしかしたらよくある感じで強い呪霊がばんばん現れたのかもしれないしさ』

悟『まーだよな、次の日には帰ってくるだろうし、ちょっとぐらい我慢するか』

ぐーっと伸びをした後にくあっと大きなあくびをすると教室から出ようと悟は足を進めた

悟『おいA、そろそろ寮に戻ろうぜ』

『あっ、うん！』

追いかけるように駆け足で悟の元に駆けつけた後、横にぴったり並んで歩いた

部屋につくまで会話は少ないけど、こういうゆっくりと悟の一つ一つの仕草を見れるのはご褒美でしかない

歩幅は私に合わせて歩いてくれるし、今だって軽く手を握ってくれてる

チラチラっと悟を見てみると綺麗な瞳が目に映る
真っ直ぐ前を見ている悟の顔をまじまじと見れば、硝子が言っていた

黙ってればマシと言っていたことを思い出した

いつもの悟は可愛いけど、黙ってると一段とかっこよく見えるってことなんだなって今実感した

『また明日ね』

部屋について軽く悟に手を振れば

悟『ん』

そう返事をして来た道を戻りながら悟も手を振ってくれた