運命とは抗うためにあるもの【呪術廻戦】

39頁【懐玉】 ページ45

大丈夫だと言われたとは言えど、やはり心配だったAは任務後夜蛾の元へ向かう。


◇
『えぇ！？高専に戻ってきてない！？！？』

夜「あぁ。天内理子の希望でな。」


『(そうか…彼女本人が同化のことをどう捉えているかは分からないけれど家族や大切な人達と会えなくなるのは事実…。)』


◇
Aは夜蛾にあった後暫く何かを調べていた。

静かな教室に響く機械音＿＿＿＿


『…あった。』


その目線の先には＿＿＿＿

"天内理子(アマナイリコ)
廉直女学院 中等部2年
生死問わず"


誰もいなくなった教室に置かれた置き手紙。

"少し出掛けます"

そこに書かれた文字には一抹の不安と慌てが滲んでいた。


高専を慌てて飛び出したA走りながら電話をかける。

夏「A悪いが今立て込んでて

『天内理子に懸賞金3000万がかけられてる呪詛師御用達の闇サイトで期限付き。明後日の午前11時まで』

夏「っ！それって！」

ツーツーツー

夏油が聞き返した時にはもう電話は切れていた。


夏「っっ！あぁもう！」
夏油は天内理子の世話係の黒井の元へ急ぐ。

黒「殺すぞ」

夏「なんだ強いじゃないですか」

そう、夏油達は天内の学校で護衛していたところ懸賞金を狙った呪詛師に襲撃を受けていたのだ。

黒井も呪詛師と対峙しているのではないかと心配し夏油は駆けつけたのだが心配は無かった。
が、

黒井に急所をやられ蹲っていた呪詛師は不気味に笑う。

「やっぱさっきのが3000万か」

途端、体がドロリと溶け地面に沈むように消えた。

黒「式神！？」

夏「いや式神とは少し違う」

夏油は五条に電話をかける。

五「天内の首に3000万の懸賞金？」

夏「あぁ。さっきAちゃんから連絡があった。」

五「和泉から？なんで？」

夏「すぐに切られてしまったから分からない…。」

五「フーン。まぁ後で聞きゃあいいか」


◇
「「めんそーれ！！！！」」

日付は変わり、五条達は沖縄に来ていた。

あの後黒井が拐われ、取引に向かった五条達はあっさり黒井を取り戻し尋問まで終了させ、沖縄で海水浴に来たのだ。

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