36頁【懐玉】 ページ42
高専で迎える2度目の夏。
大きな歯車が動き出す＿＿＿＿。
少年たちを待ち受ける運命は＿＿＿＿＿＿慈愛に満ちたものかあるいは＿＿＿＿残酷なものか。
◇
「どこまで続くのよ、この廊下。」
「ざっと30分15kmぐらい移動したかな」
「途中で着けた目印も見当たりませんね」
「壁も壊せない。ニ手に別れましょう」
「私たちどちらかが脱出できれば応援を呼ぶなりできますね。」
「いいね。試してみよう。」
とある古い屋敷に女性呪術師二人。
脱出を試みたその瞬間。
五「助けにきたよ〜＿＿＿＿歌姫。」
その緊張感の無い声とは裏腹にそこにはボロボロと崩れ落ちた屋敷があった。
歌「五条！私はね！助けなんて＿」
その後ろに現れた、歌姫の身長の数倍は有るであろう呪霊。
が、息を飲んだ一瞬、さらに大きな呪霊がその呪霊を喰った。
夏「悟、弱い者イジメはよくないよ」
その呪霊を操っていた男＿＿夏油傑が五条を宥めるようにそう言う。
冥「君の方がナチュラルに煽っているよ夏油君。」
夏「あ」
歌姫の物凄い形相に失言だった…と冷や汗をかく。
家「歌姫センパ〜イ無事ですか〜？」
歌「硝子！」
可愛さの欠片もない後輩二人にうんざりしていた中、現れた可愛い後輩に歌姫の顔がパッと華やぐ。
歌姫は勢いそのままに家入に抱きつく。
『闇より出でて闇より深くその穢れを禊ぎ祓え。』
その声とほぼ同時に辺りが夜の闇に飲まれていく。
『どうにか間に合っ…た？？』
姿を現したのはもう一人の後輩、Aだ。
歌「A〜！！」
歌姫は家入から離れ、Aへ抱きつく。
『わっ！歌姫先輩！良かった、ご無事だったんですね！』
Aも歌姫との再開を喜ぶ。
冥「再開喜んでるところ悪いんだけど、帳、ちょっと遅かったかもね。」
◇
高専にあるテレビから流れるいたって普通のニュース、が、夜蛾からすると無視できないものだった。
夜「この中に帳は自分で下ろすからと補助監督を置き去りにしたあげく、下ろすのを忘れたやつがいるな。そして情報確認のために補助監督と残っていたAが気付いて下ろしたが間に合わなかった。」
五「先生！！犯人探しはやめませんか！？」
夜「悟だな」
その日夜蛾の鉄拳が五条の頭に落ちた。
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み付 - 今日初めて読みました とてもいい話です！質問ですが続編のパスワードがわかりません。できれば教えてください (8月25日 23時) (
レス) id: 6c0bcf64f8 (このIDを非表示/違反報告)
催花雨(プロフ) - プスメラウィッチさん» 五条さんオチにしようと思ってます！ありがとうございます！これからも読んでくださると幸いです！これからも宜しくお願いします。 (2021年5月5日 21時) (レス) id: d4f28ace1d (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月4日 0時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
催花雨(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます！ヒロインちゃん頑張ってちょっとずつ心を開かせていくので、その過程も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2021年1月7日 21時) (レス) id: d4f28ace1d (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - ヒロインが五条くんとどのように関わっていくのか楽しみです！更新頑張って下さい☆応援しています！ (2021年1月7日 21時) (レス) id: eedcdb2f62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：催花雨 | 作成日時：2021年1月4日 1時
