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五「…これ、和泉?」


『そう。ビックリした?』


懐かしそうに、いとおしそうにAは写真を見つめる。



五「…髪、長かったんだな。」


『母が綺麗だねっていつも褒めてくれてて嬉しくて…高専入学前までは長かったよ?』


五「なんで切った?」


五条の見つめる先は幼いAから今のAへとうつる。


『…切れなかったっていうのもあるけど、まぁ呪術師やるしね。』


五条は何も言わずにAを見つめる。


と同時に五条の手はAの髪へとのびる。


五「…髪、伸ばせよ。長いの…見たい。」


五条の手がするりとAの髪をすく。


『……ぇ』


ぶわりとAの顔が赤くなる。



五「(あ…、赤くなった。こいつ肌白いから直ぐに分かるな…。……赤くなった…???)」


五「ッッッ!!」


弾かれたように五条は腕で赤くなった顔を隠す。


五「ちがっっこれはっ!!」



『…??』


不思議そうにでもどこか不安げに五条を見上げる。



五「ッ…これは、、おまえがあまりに寂しそうな顔するからっ」



『寂しそうな…顔?』


五条は照れ隠しで顔を隠していた腕で頭をかくと、再びAの方へ目線を向ける。


五「その…思い出とかあるんじゃねえの?母親との。もしそうなら無理に切る必要無い…と思う。」



ふいに、Aの中にストンと落ちた。

『(あぁ、私寂しかったんだな。髪を切って。自分でも気づいてなかったのに…五条君に言われて初めて気付いた。)』



『そっ…か、そう…だね。伸ばしてみるよ、髪。……ありがとう。』


Aは五条を真っ直ぐ見つめると、フワリと心底嬉しそうに、気恥ずかしげに笑う。


それは花が綻ぶように。


五「(笑った…。いつもの気遣うような笑みじゃなくて。こっちの笑顔は…なんか良いな…。)」



五「別になにもしてねぇよ。」


再び五条の手がAへ伸びる________








家「Aー!」


光よりも早く、五条の手はAから離れた。


『あっ、硝子!どうしたの?』

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夏油傑   
作品ジャンル:アニメ
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み付 - 今日初めて読みました とてもいい話です!質問ですが続編のパスワードがわかりません。できれば教えてください (8月25日 23時) (レス) id: 6c0bcf64f8 (このIDを非表示/違反報告)
催花雨(プロフ) - プスメラウィッチさん» 五条さんオチにしようと思ってます!ありがとうございます!これからも読んでくださると幸いです!これからも宜しくお願いします。 (2021年5月5日 21時) (レス) id: d4f28ace1d (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月4日 0時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
催花雨(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます!ヒロインちゃん頑張ってちょっとずつ心を開かせていくので、その過程も楽しんでいただけたら嬉しいです! (2021年1月7日 21時) (レス) id: d4f28ace1d (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - ヒロインが五条くんとどのように関わっていくのか楽しみです!更新頑張って下さい☆応援しています! (2021年1月7日 21時) (レス) id: eedcdb2f62 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:催花雨 | 作成日時:2021年1月4日 1時

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