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俊「A?何をしているんだい?早く行くよ?」
『はい、兄様今行きます』
Aは扉の先へ消えていく
夏油は心配そうに扉が閉まった後もなお扉を見つめる。
家「…寮に戻って待っていよう?Aが好きなお菓子があったはずだから、お茶とそのお菓子を用意しながらAを待つよ」
家入は夏油の気持ちを汲み取ったように肩に手を置きそう夏油に言う。
夏「そうだね。帰って待っていよう…」
夜「傑、硝子、Aから聞いたのか?和泉家の話を」
夏油と家入がAを心配する様子を見て夜蛾は2人にそう尋ねる。
2人は顔を見合せ、答える。
夏「いいえ?まだです。でも今夜話す…と言われています。」
家「その様子だと夜蛾先生は知っているんですね?」
夜蛾は少し困ったようにうつむくが、直ぐに顔を上げる
夜「あぁ。全てAから聞いている。」
家「知っていて、会わせたんですか!?Aはここに来る前、尋常じゃないほど震えていたんですよ!?何があったのか知らないけれど、あの震えかたは普通じゃない。夜蛾先生なら予想できたんじゃないんですか!?」
夏「硝子、止めなさい。」
噛みつかんばかりに夜蛾にむかう家入を夏油が止める。
夏油の声に少し家入は冷静さを取り戻す。
夏「…でも夜蛾先生、私もどうして会わせたのか、貴方なら難しいとはいえ断ることもできたのでは?」
夏油は冷静に、でも鋭い視線を夜蛾に向ける。
夜「…Aに言われていたんだ。話を聞いた時に、兄がもし高専に来たら変に気をつかわず、会わせろと言われたなら会わせて欲しい…と。これ以上はA本人の口から聞け。」
夏油と家入の二人は互いの目を見て、考えていることが同じであることを悟る。
夏「言われなくても。」
そんな二人を見て夜蛾は一年生の間に芽生え始めた信頼に感づき、少し目元を緩ませる。
夜「そうか…。あまり夜更かしはするなよ…。」
「「…はい!」」
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み付 - 今日初めて読みました とてもいい話です!質問ですが続編のパスワードがわかりません。できれば教えてください (8月25日 23時) (レス) id: 6c0bcf64f8 (このIDを非表示/違反報告)
催花雨(プロフ) - プスメラウィッチさん» 五条さんオチにしようと思ってます!ありがとうございます!これからも読んでくださると幸いです!これからも宜しくお願いします。 (2021年5月5日 21時) (レス) id: d4f28ace1d (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月4日 0時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
催花雨(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます!ヒロインちゃん頑張ってちょっとずつ心を開かせていくので、その過程も楽しんでいただけたら嬉しいです! (2021年1月7日 21時) (レス) id: d4f28ace1d (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - ヒロインが五条くんとどのように関わっていくのか楽しみです!更新頑張って下さい☆応援しています! (2021年1月7日 21時) (レス) id: eedcdb2f62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:催花雨 | 作成日時:2021年1月4日 1時