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『ありがとう2人とも』
Aは2人の気遣いに嬉しそうに笑う。
『お陰で、ちょっと楽になった』
そんな話をしていると、会議室の前に着く。
Aは息を小さく吐いて扉を叩く。
『失礼します。夜蛾先生に呼ばれて来ました、和泉です。』
中から夜蛾先生の声が聞こえる。
夜「入れ。」
『失礼します…』
そう言い扉を開ける。
扉を開いた先、会議室には部屋に入るように促す夜蛾と椅子に座りいかにも人の良さそうな笑顔を浮かべる男がいた。
『…遅くなって申し訳ありません。』
Aは椅子に座っている男を見据えそう言う。
「いいんだよ。任務だったのだろう?Aに怪我がなくて良かったよ。」
椅子に座っている男____Aの兄がAに微笑みかける。
『ありがとうございます。』
それに対するAの表情は硬い。
夜「和泉さん。今日はどうして来られたんです?」
夜蛾はAの様子を見つつ、俊に用件を言うように促す。
俊「特にこれといった用事は無いんですがね。可愛い妹がしっかりやっているか様子が気になって…妹のクラスメイトにも会いたかったし…恥ずかしい話妹に会いたくなってしまって」
俊は一段と笑みを深める。
Aはそんな兄を見て、顔を歪める。
俊「元気そうで良かったよ、A」
『兄様もお元気そうで何よりです。』
Aは一瞬顔を歪めたがすぐに元に戻す。
俊「…クラスメイトを紹介してもらってもいいかい?A」
俊は笑顔を崩さない、だが纏う空気は鋭く冷たい。
『はい…』
Aは後ろに立っている2人の方に向き顔を見たあと、再び兄の方に向き直す。
『こちらは夏油傑さん。こちらは家入硝子さん。二人とも日々私に刺激を与えてくれる素晴らしい呪術師です。』
俊「…クラスメイトは二人だけかい?五条家のご子息が同い年で高専にいると聞いたが…」
少し鋭くなった声でAにそう問いかける。
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み付 - 今日初めて読みました とてもいい話です!質問ですが続編のパスワードがわかりません。できれば教えてください (8月25日 23時) (レス) id: 6c0bcf64f8 (このIDを非表示/違反報告)
催花雨(プロフ) - プスメラウィッチさん» 五条さんオチにしようと思ってます!ありがとうございます!これからも読んでくださると幸いです!これからも宜しくお願いします。 (2021年5月5日 21時) (レス) id: d4f28ace1d (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月4日 0時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
催花雨(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます!ヒロインちゃん頑張ってちょっとずつ心を開かせていくので、その過程も楽しんでいただけたら嬉しいです! (2021年1月7日 21時) (レス) id: d4f28ace1d (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - ヒロインが五条くんとどのように関わっていくのか楽しみです!更新頑張って下さい☆応援しています! (2021年1月7日 21時) (レス) id: eedcdb2f62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:催花雨 | 作成日時:2021年1月4日 1時