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「何を考えてるんですか!!虎杖は、」
「彼の人生は、彼が決める事だ。こわっぱには、詰まらん世界よの」


恵の攻撃を避けて、次に来た攻撃を受け止める


「悠仁は、生きたいって言わなかったの?」
「・・・言わなかったよ。一言も」
「じゃあ、お前の目的は?」
「世界を壊して、創り直す」


そう言った瞬間、悟くんからの攻撃が止まった


「そっかぁ。じゃあ、Aに勝ってもらわないとね。悪いけど、僕もこっち側につくから」
「五条先生!!?」
「蠱毒の意味、分かってる?」
「知ってるよ。君を生き残らせる。それだけだよ。俺だってね、こんな世界、うんざりしてたんだよ。善人ばかりが死んでいく、こんな世界なんて」


そう言った悟くんは、目隠しを外して、宿儺くんに向かって行く。今のところ、脅威は宿儺くんぐらいだと判断したのだろう


「君はどうする?傑くん」
「私?私は、悟の手伝いかな。Aの言っている世界なんて分からないけど、今より良い世界な事を願うよ」
「任せろ」


最強の二人がこちら側に来たので、この蠱毒は俺が生き残る事が確定していた。それでも宿儺くんも、一年生も二年生も、全員が頑張っていた。しかしながら、結局は俺達の勝ちとなってしまった


「くそ、あま、つか、せんせ・・・なんで・・・」


恵は俺を見上げながら、途切れ途切れに言葉を吐き出した


「ねぇ、まさか殺すとか言わないよね?」
「言ったはずだよ。この世界を創り直すって。輪廻転生、それすらも、ままならないこの世界を壊すんだよ」


その為の生贄、そう言えば、聞こえは悪いだろうか。それでも、必要な事は全てする


「悟くんも、傑くんも皆と一緒に眠ろうか。悠仁くんが待ってる」
「分かった」
「・・・Aはどうする気?」
「俺が生き残ったから、呪いの器になるんだよ」


蠱毒というものは、そういうものだ。生き残った者を呪いに用いる。神様を呪いに扱うなんて、前代未聞の話である

どうなるかは分からないものだ


「ま、俺は呪いになるつもりは無いけどね。俺はね、この世界を壊したいんだ。何を捨てでも」
「そういう事なら、同意は出来ないんだけど」
「えぇ?でも、もう遅いよ。それに今なら、悟くんには負けないよ。だから、大人しくしてね」
「てめぇ・・・」


悟くんが睨んで来るが、気にせずに魔法陣を描いていく。勿論、俺一人の力では無理だが、神様が五人もいるなら、どうにでもなるだろう


「さて、始めようか。私の全てを捧げる。この世界に救いを与えよ」


自分の胸に短刀を突き立てれば、眩しい光が辺りを包んだ

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作者名:空白可能 | 作成日時:2021年1月2日 12時

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