またいつか。3【呪術廻戦】

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私と傑の戦いは拮抗していた。


真希を早く治療しなければいけないのに、優勢になれる一発を打ち込めない。



傑「君とは戦いたくなかった。」


刹那、傑は私の目の前に姿を現し、

車椅子ごと私は吹き飛ばされた。



『ぐっ.....』


不意をつかれたからか、六条達はみな消えていた。



私は傑の元へ急ぐ。


『！帳が...』



すると


ｽﾞｽﾞﾝ...


傑のいた場所辺りから重たい音。
地面が揺れる。



『...そうか！


傑の狙いは憂太だ』


圧倒的に勝率の低いこの戦いで、
一気に夏油一派を優勢に持っていく鍵は里香。


だとしたらまずい。


『もう少し早く動いて(・・・)いればよかった。』



私は立ち上がり、走る。


『棘、パンダ！』


パ「A！え、お前足...」


そこには深く巨大な穴。
そしてその傍に口から血を流す棘とパンダがいた。


恐らく棘の術式。

だけど傑はそう簡単にやられるようなやつではない。


『全部後で！今は真希を連れて退避！』


私は再び5人を顕現させる。

そしてもう1人、

『【若紫】顕現・紫の上』


その瞬間、
大穴から現れたのは傑と、


禍々しい、呪霊。


『まずい、』






次の瞬間には、辺り一面コンクリートが剥がれ、棘とパンダは気を失っていた。


私も、脇腹と左肩をやられた。



傑「素晴らしい！！

私は今、猛烈に感動している！！

乙骨を助けに馳せ参じたのだろう！？

呪術師が呪術師を、自己を犠牲にしてまで慈しみ！！敬う！！


私の望む世界が、今目の前にある！！！」



『...戯け』



傑「！...歩けたのか、A。」


夕霧達が呪霊を斬る。


『ブラフも必要だろ。こんな時は。』


私は硝子の診断とは裏腹に、1週間ほど前から歩くことができていた。


憂「真希さん...？」


！

『憂太！駄目だ！...っぐ、』


ﾎﾞﾀﾎﾞﾀﾀ...

脇腹の傷が思ったよりも深く、私は吐血した。




乙「パンダ君、狗巻君、紫月先生....」


狗「ゆ...うた....逃げろ...」




乙「来い！！里香！！！！」


【記録 2017年12月24日

特級過呪怨霊 祈本里香、二度目の完全顕現】



傑「君を殺す」


乙「ブッ殺してやる」



『憂太、里香........』


まずい、たった一撃で致命傷を負った。



私は意識を手放した。

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