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ｶﾞﾁｬ
母「！Aっ...！」
裏口のドアが開く音を聞いて、母が懐中電灯を持って来た。
1年ぶりに会う母は、どこかやつれているようだった。
『ごめんね、毎回夜中に帰ってきて。
...ただいま。』
母「お帰りなさい、A。」
母は私を抱きしめる。
年に数日、こうして夜中に数時間だけ会うのが私の帰省。
母「...お父さんは部屋で寝てるわ。」
電気はつけず、懐中電灯の灯りだけで部屋を照らす。
遮光カーテンといってもあてにはならないから、
念のため、最低限の明かりで過ごす。
ｺﾝｺﾝ
『お父さん、ただいま_____っ！？』
和室に敷かれた布団には、
頭に包帯を巻き、頬には大きなガーゼ。
腕にも湿布や包帯をつけた父が寝ていた。
父「あぁ、A。おかえり。
ごめんな、こんな姿で...」
こんなにも弱々しい父の姿は初めてだった。
『どうしてもっと早く言ってくれなかったの.....』
私に連絡しなかった両親の気持ちもわからないわけじゃない。
でも、
でも....これは責めたくなってしまう。
母「ごめんなさい...」
『いや、私もごめん...
例の双子は？
あの座敷牢とは、私が入れられていた座敷牢。
父「そうだ。24時間村の男が2人、蔵の前で番をしてる。
でもあいつらもザラだから、座り込んで寝てんだよ。
蔵自体の鍵はつっかえ棒一本だから問題ない。」
なるほどな。
母「今から会いに行くの...？」
『うん。...保護するのは明日の午後になると思うけど、一旦顔を合わせたくて。』
父「すまんな。...余裕があったら、おにぎりでも持っていってやってくれ。」
『わかった。食べさせるよ。』
私は母から大きめのおにぎりを2つもらい、家を出た。
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綾ゞ(プロフ) - カイトさん» カイトさん、コメントありがとうございます！嬉しいです泣鋭意作成中ですので、お待ちください！ (2021年1月3日 12時) (
レス) id: cfbf242659 (このIDを非表示/違反報告)
カイト(プロフ) - 続きが気になります！楽しみにしています (2021年1月1日 22時) (レス) id: dc7be63a62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾ゞ | 作成日時：2020年12月21日 10時
