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『七海。これ。』
私は綺麗なタオルを七海に渡す。
彼は何も言わず、それを目の上に乗せた。
『反転術式で無理矢理目を再生したから...
慣れるまで、2、3日は目を閉じていた方がいいよ。』
私も一年の頃に同じように目を負傷して、
硝子に治してもらった。
その時は白いものを見るだけでも視界がチカチカして頭が痛くなった記憶がある。
硝「ありがとA。
こっちは終わったよ。」
『硝子....』
検死を終えた硝子が医務室に顔を出した。
硝子の目の下は赤くなっていた。
きっと、私たちも同じ状況だろう。
硝「私はもう戻る。
...会いにいってやりな。」
『わかった。ありがとう。』
タオルで目を押さえている七海の手をとり、霊安室に向かう。
真ん中に置かれた台の上には、白い布。
不自然に上半分だけ盛り上がっている。
七海を傍の丸椅子に座らせ、布を捲ると
静かに目を閉じる傷だらけの灰原には、下半身がなかった。
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綾ゞ(プロフ) - カイトさん» カイトさん、コメントありがとうございます!嬉しいです泣鋭意作成中ですので、お待ちください! (2021年1月3日 12時) (レス) id: cfbf242659 (このIDを非表示/違反報告)
カイト(プロフ) - 続きが気になります!楽しみにしています (2021年1月1日 22時) (レス) id: dc7be63a62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月21日 10時