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『迫害もいいところだよ。
私の家は幸い村の中でも大きめの家だったから、
私が生まれてすぐに村を追い出されることはなかった。
家の外に出ようものなら石を投げられ、罵声の嵐。
何度連れ去られて森の奥深くに捨てられたことか。』
傑は私の隣に腰かけ、ただ話を聞いていた。
『だから私は家にこもっていたの。ずっと。
両親だけは唯一呪術に理解のある人間だったから。
私の呪具は私の家系に伝わるものだった。
驚きだよね、非術師の家に特級呪具があるんだもの。
...母が読んでくれる物語が大好きだった。
難しくて最初は全然わからなかったけどね。
両親がいるから、私は幸せだった。
でもある日、ふと両親の身体が傷だらけだと気がついたの。
罵声や暴力は私にだけ向けられていると勘違いしていた。
....そんなはずないのに。』
傑「...ご両親まで...」
『だから私は村長に言ったの。
「村を出るから両親のことをいじめるな」って。
元々両親は人望の厚い人だったから。
私さえ消えれば丸く収まると思ったの。
でも私、その時衝動に任せて身一つで乗り込んじゃって。
.....座敷牢に閉じ込められたのね。』
傑「なっ....!」
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綾ゞ(プロフ) - カイトさん» カイトさん、コメントありがとうございます!嬉しいです泣鋭意作成中ですので、お待ちください! (2021年1月3日 12時) (レス) id: cfbf242659 (このIDを非表示/違反報告)
カイト(プロフ) - 続きが気になります!楽しみにしています (2021年1月1日 22時) (レス) id: dc7be63a62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月21日 10時