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______あの時、私が目を覚ました時の傑の顔が脳裏をよぎる。
泣いている顔を見るのは初めてだった。
泣いて、
私を抱きしめながら弱さを見せる彼に私は、
守りたいと、守ってあげたいと思った。
母性に近いものなのだろうか。
もちろん傑は私よりずっと強いし、
いつも私の求めている言葉をくれる。
大人だな、と思う。
時には慰め、時には宥め、時には諭す。
...5歳で家を出て呪術連に引き取られた私は、
年相応の振る舞いをしなかった。
わざとというわけではなく、
いわゆる『大人びている』子どもだった。
だから彼に会って
手を握られ、頭を撫でられ、抱きしめられて。
嬉しかった。
いつのまにか、彼に触れると安心するようになった。
でも彼に対するこの感情の名前を、私は知らない。
わからないままでいい。
私は呪術師として、彼を支えようと思う。
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綾ゞ(プロフ) - カイトさん» カイトさん、コメントありがとうございます!嬉しいです泣鋭意作成中ですので、お待ちください! (2021年1月3日 12時) (レス) id: cfbf242659 (このIDを非表示/違反報告)
カイト(プロフ) - 続きが気になります!楽しみにしています (2021年1月1日 22時) (レス) id: dc7be63a62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月21日 10時