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悟「A...?」
きっと俺は今、すごく変な声だった。
いつもなら、うっせーよって言ってやったのに。
悟「...お前、ずっと傑と電話してたのかよ。」
____無意識に言葉が出る。わけわかんねぇ。
傑の携帯の画面を見ると、通話時間は40分になろうとしていた。
いや、長すぎだろ。
傑は何かを察したように、急いで電話を切る。
傑「....今日あったことと明日以降のスケジュールについて喋ってたんだよ。」
それで40分もかかるかよ。
いつもならそう言って傑を茶化してた。
でもできない。
言葉が出ない。
モヤモヤする。
悟「...あーね。」
傑「悟はどうしたんだ?
何か用事があって来たんだろ?」
...Aに電話かけて繋がらなかったから駄弁りに来た
____なんて言えるわけねぇ。
悟「暇だったんだよ。」
傑「....明日、Aも沖縄に来るよ。」
悟「は、」
傑「何で犯人が沖縄を指定してきたのか考えてたんだ。
そしたら『飛行機が飛ばなければ、同化は間に合わない』って。」
...アイツら、遠くがいいって理由かと思ったら
そういうことかよ。
確かにそもそもの目的は同化の阻止だもんな、
傑「空港を占拠される可能性があるからね。
明日朝一の便でAが灰原と七海を連れてくる。
そして、空港で待機。その後私たちと同じ便で帰るってさ。」
悟「でもアイツは高専内の護衛が...」
傑「Aなら大丈夫だよ。私たちがいる。
悟だって高専に着いてからもAと一緒に護衛するつもりだっただろ?」
悟「...あぁ。勿論。」
そのつもりだった。18時に高専について、同化は次の日の日没。
それまでA1人に負担かけさせるのは性に合わない。
結界があるから術式は解くが、護衛は続けるつもりだった。
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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月4日 20時