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12. ページ14

悟「A...?」

きっと俺は今、すごく変な声だった。
いつもなら、うっせーよって言ってやったのに。


悟「...お前、ずっと傑と電話してたのかよ。」

____無意識に言葉が出る。わけわかんねぇ。


傑の携帯の画面を見ると、通話時間は40分になろうとしていた。
いや、長すぎだろ。


傑は何かを察したように、急いで電話を切る。



傑「....今日あったことと明日以降のスケジュールについて喋ってたんだよ。」


それで40分もかかるかよ。

いつもならそう言って傑を茶化してた。
でもできない。

言葉が出ない。

モヤモヤする。

悟「...あーね。」


傑「悟はどうしたんだ?

何か用事があって来たんだろ?」


...Aに電話かけて繋がらなかったから駄弁りに来た

____なんて言えるわけねぇ。


悟「暇だったんだよ。」



傑「....明日、Aも沖縄に来るよ。」

悟「は、」


傑「何で犯人が沖縄を指定してきたのか考えてたんだ。

そしたら『飛行機が飛ばなければ、同化は間に合わない』って。」

...アイツら、遠くがいいって理由かと思ったら
そういうことかよ。

確かにそもそもの目的は同化の阻止だもんな、

傑「空港を占拠される可能性があるからね。
明日朝一の便でAが灰原と七海を連れてくる。

そして、空港で待機。その後私たちと同じ便で帰るってさ。」

悟「でもアイツは高専内の護衛が...」

傑「Aなら大丈夫だよ。私たちがいる。

悟だって高専に着いてからもAと一緒に護衛するつもりだっただろ?」


悟「...あぁ。勿論。」


そのつもりだった。18時に高専について、同化は次の日の日没。

それまでA1人に負担かけさせるのは性に合わない。
結界があるから術式は解くが、護衛は続けるつもりだった。

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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月4日 20時

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