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『潰したか...?』
ガタッ
伏「嬢ちゃん...よくもまぁ一方的にいたぶってくれたな...?」
『なっ...!』
嘘だろ、怪我こそしているが五体満足...!
流石はフィジカルギフテッド________
『六条!!』
叫ぶと同時に、六条御息所は再び伏黒に襲いかかる。
『...顕現、【花散里】』
小さな声で、そう呟く。
花散里は無個性かつ印象の薄い女として描かれている。
その名の通り、私が顕現させる呪霊・花散里は五感では捉えられない。
きっと、奴には1番効く攻撃方法______
シュッ
『!?』
トス...
私の右肩に、矢が刺さる。
『まずい、毒矢だ...!』
何の気配もしなかった。
奴は、六条御息所と花散里の両方から斬撃をくらい、それに応戦しているはず。なのに_________
ザシュッ
『っ...!』
黒「紫月さん!!!」
『大丈夫です...』
左腿に刺さる。
呪霊だ、あの肩の呪霊が、物凄い速さで毒矢を吹き出している。
矢を引き抜き、力の入らない右手から呪具を左手に持ち直し唱える。
『【若紫】』
止血と心ばかりの解毒をする。
私も常に移動するべきだと思うが、
そうすれば黒井さんが.....
あの術式なら....
『【胡蝶】...!!!
黒井さん、姿勢を低くして。煙を絶対吸わない事』
黒「っはい...!」
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作者名:綾ゞ | 作成日時:2020年12月4日 20時