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間一髪のナイスタイミング ページ17

伏黒が付喪神からの殺気を受けている間、五条は少し離れたところで様子を見ていた。

(あれは多分、危害を加えるつもりはないけど場合によっては手段を選ばないだろう)

五条は冷静に分析し、命が関わるわけではないことを察して、対応を2人に任せるつもりでいる。

「……情報によると、あなたは戦闘態勢を解くと白くなるそうですね。まずはその色をどうにかしてください」

「黒い鶴も悪くないだろ?」

「話聞けよ」

お互いに1歩も引かない状態が続き、先に伏黒が腹を立て始めた。

「アンタがそのつもりなら、俺は絶対にこの人を渡さない」

「それは困るな。じゃあ、力ずくで奪ってみるか」

刀を持ち直した鶴丸に対し、置いていかれていた虎杖さえも反応した。

「ちょちょちょ!タンマ!!俺ら別に敵対してるわけじゃねーよな!?」

「ああ、もちろんだ。殺しはしない。今の俺は(・・・・)人斬り刀ではないからな」

鶴丸がいつの間にか刀を振るい、伏黒の首元の制服を切り裂いていた。

「っ!?」

あまりの速さに動けず、2人とも固まってしまう。

「驚いたか?なら次は……血でも散らしてみるか?」

刀の切っ先を向け、素早く突こうとした瞬間、鶴丸の全身に衝撃が走る。

刀は伏黒の制服に触れ、肌を裂く寸前で止まっている。

鶴丸の胸の中に、審神者が抱きついていた。

「鶴丸!もうやめて!落ち着いて!」

「きみ……」

頭から血を流しながら、必死にしがみつく審神者に、鶴丸は目を見開いた。

飛び込まれたというのに、全くよろけなかった鶴丸だが、心は酷く動揺している。

真っ青な顔で眠る審神者を見て、手遅れなことを覚悟していた反動だ。

「大丈夫だから……この人たちは敵じゃないよ」

「…………きみ、怪我は……」

「これは、瓦礫が当たって……事故っただけだよ。私は大丈夫だから。もう、刀を振るわないで。それ以上は折れてしまう」

刃はボロボロに欠け、ヒビも入ってしまっている。

もしこれ以上何かを切ろうものなら、耐えきれずに折れてしまうだろう。

しばらく放心していた鶴丸だが、やがて刀をゆっくり下ろした。

強い力で抱きしめてくる審神者の肩に腕を回し、ホッとしたように瞼を伏せ、肩に頭を預ける。

「生きて……いるんだな……」

「……鶴丸?」

「…………良かった」

消え入るような声で呟いたあと、そのまま気を失ったように脱力した。

当然そりゃそうだ当たり前だ何を今更→←鶴丸と伏黒に不穏な空気が



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刹那(プロフ) - めっちゃ面白かったです!続き楽しみにしてます! (2021年1月28日 20時) (レス) id: a998d0df73 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!これからも頑張ってください!! (2021年1月24日 15時) (レス) id: 95df5f81b7 (このIDを非表示/違反報告)
あさひ - 続き待ってます。 (2021年1月16日 13時) (レス) id: 106ee9d16b (このIDを非表示/違反報告)
ばってん(プロフ) - ウェイウェイさん» いえいえ〜頑張ってくださいね〜 (2021年1月8日 19時) (レス) id: f38cd6c1be (このIDを非表示/違反報告)
ウェイウェイ(プロフ) - ばってんさん» あ、本当ですね。寝ぼけてたみたいです。ご指摘ありがとうございます! (2021年1月8日 19時) (レス) id: d110526ff5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ウェイウェイ | 作成日時:2021年1月7日 12時

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