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ばったり会ってどうもこんにちは ページ11

「──えっくしょぉい!!」

刀を肩に(かつ)ぎながら下駄を鳴らす男は、鼻の下を指でこすった。

「なんだなんだ?誰かが俺の噂話でもしてるのか?」

呆れたように苦笑しながら、店の中を歩いていく。

彼のお目当てはもちろん審神者。

思い当たるところさえもない状況で、審神者の趣向を想像しながらくまなく探しているのだ。

「この人の数では見つけ出すのにも骨が折れるなぁ」

洋装に身を包んだ人混みの中での彼の(よそお)いはひどく目立つ。

そのため、“見える者”にとっては浮いて見えるのだ。

「失礼。少しお話があるのですが」

刀を所持し、和装に身を包んだ白い彼に、1人の男が声をかけた。

七三分けの金髪に変わったメガネをかけた長身の男は、見定めるように和服の男を見据えた。

「あなたは“どちら側”ですか」

「……何のことだか全く心当たりはないが、きみの味方でも、敵でもないことは確かだぜ」

ほのかな警戒心と緊張感を察し、ならばこちらも、と空気に重量を乗せた白い男。

彼の様子を感じ取った金髪の男は、メガネをかけ直した。

「私は呪術師の“七海健人”です。あなたは?」

唐突な自己紹介に少しの驚きを感じ、和装の男は一笑(いっしょう)し、改めて体を向き合わせた。

「“鶴丸国永”だ。呪術師とやらに会うのは2度目だが、声をかけられたのは初めてだ」



──唐突に保健室に鳴り響く1つの着信音。

どうやら五条のスマホから鳴っているようだ。

通話を許可した五条がスマホを耳に当てると、そこから聞こえてきた声に全員が耳を傾けた。

『七海です。例の人物と似た特徴を持つ男を発見しました』

「それで?」

『逃げられました。人とは思えないほどの身体能力、気配、どれをとっても人間ではないことは確かです』

「七海も逃がしちゃったか。で、どう思う?」

『恐らく、呪霊でもないでしょう』

「そ。分かった」

それだけ言うと、五条は通話をすぐに切った。

「え、もっと何か言うでしょ」

悠仁の困惑した表情に気づいてか知らずか、五条は反応を示さず審神者に顔を向けた。

「君の探してる人を、僕の後輩が見たんだってさ。ねぇ、そいつは何者なの?」

「な、何者と言われましても……」

口ごもる審神者に追い打ちをかけるが如く、五条は続ける。

「人間でもなければ呪霊でもない。僕たちからすれば得体の知れない奴を野放しにしてるわけだ。放っておけないんだよねぇ、そういうの」

特別任務に審神者と護衛→←白き人物は何者か



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刹那(プロフ) - めっちゃ面白かったです!続き楽しみにしてます! (2021年1月28日 20時) (レス) id: a998d0df73 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!これからも頑張ってください!! (2021年1月24日 15時) (レス) id: 95df5f81b7 (このIDを非表示/違反報告)
あさひ - 続き待ってます。 (2021年1月16日 13時) (レス) id: 106ee9d16b (このIDを非表示/違反報告)
ばってん(プロフ) - ウェイウェイさん» いえいえ〜頑張ってくださいね〜 (2021年1月8日 19時) (レス) id: f38cd6c1be (このIDを非表示/違反報告)
ウェイウェイ(プロフ) - ばってんさん» あ、本当ですね。寝ぼけてたみたいです。ご指摘ありがとうございます! (2021年1月8日 19時) (レス) id: d110526ff5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ウェイウェイ | 作成日時:2021年1月7日 12時

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