補助監督の君と最強の僕【五条悟】

サン ページ3

「本っ当にすみませんでした」


先生「まあ、伏黒くんも反省してるようですので」


「すみません。言って聞かせますんで。申し訳ない、本当に」







あれから中学生に上がった俺は度々問題を起こしては、Aか五条さんを呼び出すことになる。
今日も、不良グループを全員ボコボコにしてやったのがバレてAが先生に謝っているところ。








「失礼しました」







指導室を出てすぐ、Aは俺を小突いた。
それも思い切り。







恵「痛ってぇな」


「恵さー、どんだけ呼び出しくらうわけ？」


恵「知らねぇよ」


「反抗期か！思春期か！」







だったら何だよ。
反抗期も思春期も知らねぇよ。







「まあでも、恵に怪我ないならそれでいいわ。どうせ相手悪い奴らだったんでしょ？弱いものいじめとかしてたんでしょ？」


恵「そうだけど」


「じゃあ、これで大人しくなるでしょ」


恵「たぶん」


「恵のやり方は間違ってるけど、それで救われる人がいるならそれでいいんじゃん」


恵「…うん」






頭ごなしに怒りもしないで、むしろ肯定的な意見をするところがこの人のいいところ。
五条さんも同じようなこと言いそう…いや、もっとやればよかったのにって言いそうだな、あの人なら。







恵「…」


「どした？」







気づいたらAの腕を掴んでいた。
だからすぐにパッと手を離した。








恵「べ、べつに」


「なーに？実は怒られてへこんでんの？」


恵「ちげぇ」








今度はAが俺の腕に絡みついてきた。
…意識は全部、胸の当たる部分に集中する。








恵「バカ」


「え？なに？なんでバカ？！やっぱ反抗期か！でも離してやんないよー」


恵「…」

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