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がらっ、と扉が開いて、見知らぬ老人が医務室に入って来た。
私と悟を冷たい目で見下ろしながら任務の結果について聞いてきた。
上層部の人間かもしれない。
悟はそれを無視してベッドで眠るAをただ見ていた。
Aは死んだことにしろ、と言っていた。
私はそれに従い、星漿体の少女は死んだ、とだけ伝えた。
それを聞いたその老人は眉間のしわを深くした。
「……それで、そのあばずれは死んだのか」
その言葉に私は思わず顔を歪めた。
その老人はAに蔑むような目を向けていた。
落ち着け。それを否定すればいいだけの話だ。
「……彼女は、生きています」
「ふんっ……自ら戦場に飛び込んで行ったというのならば、その命を落としてでも少女を守ればよかったものを。死に損ないがっ、」
その老人の言葉は最後まで紡がれなかった。
悟が、その首をすごい勢いで掴んでいた。
老人は首を持たれて宙吊りにされている。苦しそうな声を出してもがいていた。
「…………こいつ、殺していい？」
「っぁが………！！」
「…………駄目だ。Aの立場が危なくなるかもしれない。……それに、殺したところで意味がない」
「…………意味、なんて必要かよ」
「…………大事な事だ」
動きが鈍くなってきた老人を悟はそのまま手を離して落とした。
げほげほと床に手をつき、咳き込みながら老人は私達を睨み上げた。
「貴様ら……！！こんなことをしてただで済むと思うな……！！覚悟しておけ……！！そのあばずれも同様だ……！！」
老人は憤怒しながら悟に少し怯えた目を向け、医務室を去っていった。
静まり返る医務室で、悟だけが動いて、椅子に座り直した。
Aの青白い顔は戻らない。
ころっとは死なないんだろう、A。
私達は、しばらくその場から動けなかった。
人は良くも悪くも影響されるもの（夏油）→←自分についた嘘はいずれ自分に返ってくる（夏油）
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フルーツパンチ侍(プロフ) - きょきょさん» ありがとうございます(^ ^) これから最終章に向けて主人公サンの事が明らかになったり、ちょっとシリアスになっていきますが、主人公サンが必死で食い止めるみたいなので応援してあげて下さい┏○ (9月28日 21時) (
レス) id: 7959978e00 (このIDを非表示/違反報告)
きょきょ - この作品すごく大好きです！更新楽しみにしてます！ (9月27日 20時) (レス) @page14 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フルーツパンチ侍 | 作成日時：2023年9月23日 11時
