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体術訓練が終わった後も、俺は術式の練習のためその場に残っていた。
急ぐ予定もないし、体術の練習もしたかった。

「珍しいな。まだ残ってたのか。明日ルパ◯あたりが万札でも降らしてくれねぇかなー」
「ルパ◯なんていてたまるか。それに俺はもともと優等生だろうが」
「え??なんて??」
「聞こえてただろ!」
「……耳鼻科に行くべきか……優等生って聞こえたんだが…………っふ」
「殴るぞ」

下まで下りてきたかと思えば、竹刀を忘れていたらしい。
そのまま普通に帰ろうとするその背中を引き留めるように俺は声をかけた。

「おい」
「なんだ」
「手合わせしろよ」
「えぇー」

Aはめんどくさそうな顔を俺に向けた。それが向上心のある生徒に向ける大人の顔か。

だが、そんな顔をしながらもAは戻ってきた。そして俺の目の前に立つ。

「本当に珍しいよな、悟からふっかけてくるなんて。なに、ボコられたいの?今ちょっとえむな気分?」
「ちげーし、その言い方やめろ」

にやにやと俺を見てくるAにイラっとする。
だが、今はAと手合わせして見たい気分だった。

七海と手合わせして何となく、Aと一戦交えたくなったのだ。

「しゃーねぇから、ちょーっとだけな。先っちょだけ」
「先っちょだけって、馬鹿なこと言ってんじゃねぇ、っよ!」

俺はAに踏み込んだ。

懐に入ったと思ったら、Aはいつの間にか空を飛んでいて、俺にしたり顔を向けてくる。
着地の瞬間の攻撃でさえ軽々と避けられ、それどころかそのタイミングで足蹴りを打ち込んでくる。
こいつのバランス能力どうなってんだよ。

それを避けつつ俺も攻撃を繰り出す。

「うわお。なかなか人間離れした動きしてくるようになったな。ゴムゴ◯の実食った?」
「お前に言われたくねぇよ。お前だろ、食ったとした、ら!」

俺の渾身の蹴りも軽々とかわされる。

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フルーツパンチ侍(プロフ) - きょきょさん» ありがとうございます(^ ^) これから最終章に向けて主人公サンの事が明らかになったり、ちょっとシリアスになっていきますが、主人公サンが必死で食い止めるみたいなので応援してあげて下さい┏○ (9月28日 21時) (レス) id: 7959978e00 (このIDを非表示/違反報告)
きょきょ - この作品すごく大好きです!更新楽しみにしてます! (9月27日 20時) (レス) @page14 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フルーツパンチ侍 | 作成日時:2023年9月23日 11時

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