歳を取ろうが強くなろうがクソガキはクソガキ（五条） ページ43
少し日差しも暑くなってきた春の終わり頃、Aは新しく入ってきた伊地知も一緒に扱いていた。
俺は俺で脳の自己補完をしながら術式を出しっぱなしにするための調整を重ねていた。
「潔高！！そもそもお前は筋肉が足りてない！！もやし炒めにされたいのか！！そろそろ塩コショウまぶすぞコラ！！腕立て100回！！」
「はっ、はいぃ！！」
なかなかストイックにさせられている。
大変だな伊地知も。
「Aさん、手合わせお願いします」
「僕も！！次こそは勝ちます！！」
「健人も雄もいい心意気だ！だが雄……私に勝とうなんざ100年早いわァ！！！」
「ギャァァアアア！！！怖いぃー！！！」
俺らは3人で扱かれている1年2年を上から高みの見物をしているわけだ。
「Aこわー」
「あれはゴリラだな」
「ゴリラというより……松岡◯造？」
「いやあいつは暑苦しいだけじゃなくて理不尽もあるだろ。もはや理不尽の化身だろ」
灰原と七海を同時に相手して、Aには攻撃一つ当たらない。
そして伊地知はいつも、そのAの手捌きに見入っていた。
軽々と宙を舞う身のこなし。Aの戦い方は美しかった。
「おい悟！！傑！！なぁに硝子と高みの見物してんだ！！そこ代われ！！」
「お前はそれが仕事だろうが」
ずかずかと歩いてきたAは傑に灰原を稽古するように言って下に下ろした。
俺は七海だと言われて下ろされたが、七海を見たら、すげー嫌な顔をしていた。
よし、ボコそう。
七海と手合わせをして気づいた。
俺の攻撃を避ける動き、そこから間髪入れずに攻めに入る姿勢。七海の戦い方の中にはAが見えた。
七海達にはAが目をかけてるだけはある。
なんか悔しい。俺にもそれはあるのだろうか。
「手合わせ中に考え事ですか。ぶん殴りますよ」
「ぶん殴れるもんならやってみろよー」
「……本当にムカつきますね」
結局一度も殴られずに七海にはめっちゃ睨まれた。
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フルーツパンチ侍(プロフ) - きょきょさん» ありがとうございます(^ ^) これから最終章に向けて主人公サンの事が明らかになったり、ちょっとシリアスになっていきますが、主人公サンが必死で食い止めるみたいなので応援してあげて下さい┏○ (9月28日 21時) (
レス) id: 7959978e00 (このIDを非表示/違反報告)
きょきょ - この作品すごく大好きです！更新楽しみにしてます！ (9月27日 20時) (レス) @page14 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フルーツパンチ侍 | 作成日時：2023年9月23日 11時
