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あと1人、隅でしゃがんでいる子供がいるのを俺とAは発見した。
「君ー、ポケモ◯シールいらねぇのー？」
「…………いらない」
その少年はAにも目も向けず、地面を見つめていた。
Aからため息が落ちる。
「……1人ぐらいなら私がなんとかできる。悟は任務行ってこい」
「……わかった」
ガキを見下ろすAの横顔に返事をして、押し付けられたビック◯マンチョコを押し付け返し、俺は呪霊を祓いに行った。
結局、子供たちがいた範囲まで呪いの影響を受けたりはしなかった。
そして、俺が任務を終わらせて帰ってくると、なぜかAは少年と打ち解けていた。
「先にブランコ10回漕いで、滑り台3回滑って、鉄棒で5回逆上がりした方が勝ちな！！」
なに公園でガキみてぇなことやってんのこいつ。
よーいどん！！とAの合図で一気にブランコに走り出す大人と子供。
それは当たり前だがAの方が速いわけで。
揺れてるブランコから飛び降りるわ、滑り台は階段使わねぇわ、マジで大人げない。
そして普通にAが勝利した。
「おー！！悟、もう終わらせてたのか！！」
「ちょうどお前の大人げねぇ勝負見てたわ」
「勝負に大人げないもクソもあるか！！勝つために必要なのはな、手段を選ばねぇ覚悟だ！！」
「お前ドヤ顔で言ってっけど、ただの汚ねぇ大人だから」
勝って当たり前の大人がなに威張ってんだよ。
その少年はAに完全に負かされたと言うのにずっと鉄棒で逆上がりを試していた。
だができる気配もない。
「お前逆上がりもできねぇのかよー」
Aはそれを見て、その少年の横で綺麗な逆上がりをして見せた。
それを少年はじっと見ていた。
「いいか、逆上がりってもんはな、こうして、こうするんだよ」
「どうして、どうするんだよ」
教える気ねぇだろ。
俺らの訓練の時間だって、俺はAにまともに教えてもらったことはなかった。
まともなアドバイスをもらったのも1回か2回、片手で数える程度だ。
とにかくこいつは何がどう違うのか、俺たちに話したことはほとんどなかった。
その代わり、Aとは何度もやりあった。
Aの立ち回り、動き方を見て、俺たちは学んでいった。
最近は、Aの背中に追いつけてきたんじゃないかと感じている。
「……腕伸び切ってるし、勢いも足りねぇじゃん」
「こら悟。言うなよー」
言うなよって何でだよ。
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フルーツパンチ侍(プロフ) - きょきょさん» ありがとうございます(^ ^) これから最終章に向けて主人公サンの事が明らかになったり、ちょっとシリアスになっていきますが、主人公サンが必死で食い止めるみたいなので応援してあげて下さい┏○ (9月28日 21時) (
レス) id: 7959978e00 (このIDを非表示/違反報告)
きょきょ - この作品すごく大好きです！更新楽しみにしてます！ (9月27日 20時) (レス) @page14 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フルーツパンチ侍 | 作成日時：2023年9月23日 11時
