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「Aはね、夜は激しいんだよ。私をずっと求めてきて、自分が上じゃないと気が済まないんだ」
「なっ!!なにー?!!確かにAちゃんはじゃじゃ馬タイプ……!!でも夜は乗る方に……?!?!」
「お前ら、私でなに下品な会話してくれてんだよ。傑もいい加減にしろ。まじで。酔ってんの?」
確かにAは乗ってきそうだとは俺も考えていた。
というところまで考えつくとか、傑もやってんな……?
硝子の俺たちを見る目は完全にゴミを見るような目つきだった。
俺らはまだ飲んでいなかったが、それから飲んで俺は一杯飲まずしてダウンした。
硝子がガンガン飲んでいた。傑もまぁまぁ飲んで色々話しそうになるたびにAに口止めされていた気がする。
俺は記憶がなくて、次の日の体術訓練も本調子じゃなかった。
「馬鹿だな。下戸のくせに飲むからだろ」
水を片手にAに手を焼かれていた。
派手に動いてぶっ倒れた俺を、Aは椅子に座らせた。
俺の前にしゃがみこみ、俺の汗をAのタオルで拭く。
拭かれるたびに、そのタオルからAの匂いを感じる。
いつもはコーヒーの匂いが混ざっている、Aの柔らかな甘い匂い。
そのタオル……欲しいな。
これはこれでいいと思ったことはAには内緒だ。
言ったら一生やってくれねぇ気がする。
「A…………居酒屋、辞めた、か…………?」
俺は一番気になっていたことをAに聞いた。
体術訓練の時間まで気になって仕方がなかったのだ。
「…………やめたぞ。店長にめーっちゃ謝ったんだからな。わざわざ店まで押しかけてくるオカンみたいな奴らがいるんですーって」
「……へへ…………そうか……」
はぁ、とため息をついたAは俺の頭を撫でた。
子供扱いされているみたいで、悔しいのに、それは心地よかった。
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フルーツパンチ侍(プロフ) - きょきょさん» ありがとうございます(^ ^) これから最終章に向けて主人公サンの事が明らかになったり、ちょっとシリアスになっていきますが、主人公サンが必死で食い止めるみたいなので応援してあげて下さい┏○ (9月28日 21時) (レス) id: 7959978e00 (このIDを非表示/違反報告)
きょきょ - この作品すごく大好きです!更新楽しみにしてます! (9月27日 20時) (レス) @page14 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フルーツパンチ侍 | 作成日時:2023年9月23日 11時