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言葉の裏に隠された意味をしっかり推し量れ(五条) ページ25

Aの効率、という一言で、俺とAは二手に分かれた。
確かにAが二級呪霊にやられるはずもないし、傑に言われてきたはいいものの、俺たちが一緒に行動する理由は、実質なかった。

適当に見つけた呪霊を適当に狩っていく。
だが、急に濃い呪いの気配を察知して俺は足を止めた。その気配からしてただの呪いではないことがわかる。

一級、いや…………特級である可能性が高い。
それもこんな濃い気配を感じるなんて、ただの特級ではない。

硝子や七海達は傑が付いているから、問題はないはず。
問題なのは…………。

「Aっ、あの馬鹿どこまで行きやがった……?!」

区画内をいくら探してもAは見つからなかった。
それどころか、一瞬感じたあの呪いすら、見当たらない。

どこだ、どこにいる。

傑にAを任されたというのに、俺はその肝心のAを見失っている。
さっきまで近くにいたってのに……!!

無限を張って空から高専を見下ろす。
ドゴォン!!という途轍もない音がして俺はそこに目を向けた。それは区画外の場所。

「っなんで、そんなところにいんだっ!!」

俺は無限を蹴ってその場に急いだ。
遠目でAが呪霊と応戦しているのがわかった。だが、Aは完全に押され気味だった。

「ぁがっ……!!」

呪霊本体の攻撃を受け流し、応戦している間にその呪霊の術式もAに牙をむく。
全てを防ぎ切ることは不可能だった。

呪力の多さ故に絶えることのない術式を使った攻撃。
呪力を扱えないAには生身を動かす以外に防ぐ方法はないのに、その攻撃は体一つで防ぎようがない。

到着した俺は、その呪霊の脳天に踵を落とした。
そのまま反撃する隙も逃げる隙も与えず、俺は術式反転・赫を至近距離で繰り出す。一瞬でその呪霊の頭が消し飛んだ。

Aの方に目を向けると、傷だらけになったAが地面に倒れ込んでいた。
そのボロボロの姿があの日のことを思い出させる。Aからは、あれほどの出血はない。
また俺は、同じ過ちを繰り返してしまったというのか。

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フルーツパンチ侍(プロフ) - きょきょさん» ありがとうございます(^ ^) これから最終章に向けて主人公サンの事が明らかになったり、ちょっとシリアスになっていきますが、主人公サンが必死で食い止めるみたいなので応援してあげて下さい┏○ (9月28日 21時) (レス) id: 7959978e00 (このIDを非表示/違反報告)
きょきょ - この作品すごく大好きです!更新楽しみにしてます! (9月27日 20時) (レス) @page14 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フルーツパンチ侍 | 作成日時:2023年9月23日 11時

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