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黄色く光る目が俺を釘刺して離さない。俺はゆっくり直哉を離した。

「…………あのなぁ、お前。私は確かに呪術師でもねぇけど高専で真面目に仕事してるし、お前に愚弄される覚えはねぇ。それに悟は私なんかにオトされてもねぇし、私はガキに興味はねぇんだよ」

ガキに興味はねぇ。
Aに今まで何度も言われてきて、その言葉で何度もなんとなくムカついてきた言葉だ。
そのムカつきの正体を今になって理解する事になるとは。

「用がねぇならもう行く。私も暇じゃねぇんだ。モンスターボールでようやくブリーザが出てきたとこなんだよ」
「お前の原動力全てジャン部か」
「待ちぃや」

通り過ぎようとしたAの肩に直哉が手を置いた。
その瞬間Aが平面になり、それを直哉は殴った。
砂埃を立てながら吹っ飛んでいったAは、ドンっ、と大きい音を立てて木にぶつかった。

「っお前……!!!」
「悟、待て」

砂埃の立つ方からAの声がした。それで俺は正気に戻される。
Aの声がなければ、俺は直哉を殴っていた。
殴るどころでは済まなかったかもしれない。

砂埃からAが風のように姿を現した。
Aは自分に触れさせないように直哉を徹底して避けた。
ふらふらとよろけたように避けるAに直哉は焦りを見せていた。

「なんでや…………!!なんで当たらんのや…………!?!」
「だってお前規則的にしか動かねぇし。よくわからんが気持ち悪ぃ動きしてんな」

Aは直哉の投射呪法の動きを見破っていた。
投射呪法にAは確実に相性が悪い。

「なんで呪術師でもなんでもないやつに……!!」
「関係ねぇだろ。あと、」

Aは足で直哉の顎を蹴り上げた。
直哉が空高く上がる。

空からの後光がさす直哉を、俺は手で目に入ってくる光を遮断しながら追った。

「……わお」
「女の顔と胸ばっか見やがって。気色悪ぃんだよエロガキ」

どさっと地面に落ちた直哉が立ち上がることはなかった。完全にやったな。

「後でシバかれんぞ」
「大丈夫だ。証人、悟クンがいる」
「俺に何言わせようとしてんだA」

全然大丈夫じゃねぇよ。
俺の肩に手を置き、グッと親指を立てるAのその親指を掴む。
よくこんな後先考えねぇ馬鹿がいたもんだ。

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フルーツパンチ侍(プロフ) - きょきょさん» ありがとうございます(^ ^) これから最終章に向けて主人公サンの事が明らかになったり、ちょっとシリアスになっていきますが、主人公サンが必死で食い止めるみたいなので応援してあげて下さい┏○ (9月28日 21時) (レス) id: 7959978e00 (このIDを非表示/違反報告)
きょきょ - この作品すごく大好きです!更新楽しみにしてます! (9月27日 20時) (レス) @page14 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フルーツパンチ侍 | 作成日時:2023年9月23日 11時

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