言葉は全て自分に返ってくるというのは本当(五条) ページ22
Aの背中が見えた。だが、そこいたのはAだけではなかった。
Aの目の前にいる直哉は鼻にティッシュを詰め込んでいる。
Aは気づいているのだろうが、直哉が俺に気づいている素振りはない。
「やっと見つけたで。さっきはようやってくれたな。名前教えろや」
「だから萩野千尋って言ってんだろーが。邪魔すんな」
「可愛げのない女や。術式はどんなん持ってんの?」
「術式?そうだな…………滅びの呼吸。あーそこの高速の一車線道路を時速40キロで走行してる型ァー。バ◯ス。みたいな?」
「…………ナメとんのか」
いやそいつそれが通常運転だから。
お前だけじゃなくてこいつも世界ナメ腐ってるから。
てか術式でもなんでもねぇだろそれ。もっとまともな嘘つけよ。
「言うこと聞けへん女は顔が良くて胸がデカくても、ほんま可愛いない。女は男の3歩下がって歩くもんやって教えられへんかったん?」
「…………私が松陽から教わったのはそんなくだらねぇ生き方じゃねぇ。私が教わったのは……侍の、生き方だ!!」
Aは地面を蹴って言い切った時には直哉の頬をグーで殴り飛ばしていた。
うわ、痛そー。
そのあまりの速さにふらっと起き上がった直哉は、頬を押さえて呆然としていた。
だが、京都校の人間を殴ると言うのは少しまずい。
しかも相手は禅院直哉。
「とりあえず逃げるぞ」
「はぁ?なんで、」
「悟君?!こいつ、こいつ殴ってきよった!!」
直哉は立ち上がってAを指差しながら俺の方に寄ってきた。
近寄ってくんなよ。
「俺は何も見てねぇ。A、早くいくぞ」
「A…………?…………あ、思い出したで……!!遊馬A!!東京校のあばずれやってな!!非呪術師のくせに呪術高専に居座りやがって!!そのうえ悟君にまで尻尾振って媚び売ってるんか!!?どうやって悟君をオトしたんや!?!そらぁ鬱陶しがられ、」
直哉の胸ぐらを掴んだ手をAに止められた。
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フルーツパンチ侍(プロフ) - きょきょさん» ありがとうございます(^ ^) これから最終章に向けて主人公サンの事が明らかになったり、ちょっとシリアスになっていきますが、主人公サンが必死で食い止めるみたいなので応援してあげて下さい┏○ (9月28日 21時) (レス) id: 7959978e00 (このIDを非表示/違反報告)
きょきょ - この作品すごく大好きです!更新楽しみにしてます! (9月27日 20時) (レス) @page14 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フルーツパンチ侍 | 作成日時:2023年9月23日 11時