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こいつを連れてきた夜蛾先生いわく、頭数合わせだという。
呪術師でもなんでもねぇのにこの場にいてもいいのか。
「悟言いそうじゃねぇか。人がゴミのようだ!って」
「言わねぇよ!」
今までもそんなこと一度も言った事ねぇわ!
バシッとAをシバいたが、あんまりダメージがなさそうだった。
「……A、私達から離れないでね」
傑がAの肩を持ってAに言った。
傑はいつにもなく真剣そうだ。Aはその手を持つと傑に向き直った。
「大丈夫だ◯ズー、飛行石が私を守ってくれる」
「お前どっから拾ってきた石ころだよそれ」
Aは真剣な雰囲気すらぶち壊してきやがる。
それどころか今は灰原に飛行石(仮)を自慢しにいってやがる。ふざけすぎだろ。
スピーカーから聞こえた合図で俺らは歩き出す。
「硝子ー、結局何やんの?」
「お前そんなことも教えられねぇでここに連れてこられたワケ?」
「どっかにいる二級呪霊を祓うんだよ」
だから呪具渡されたのか、とAは自分の腰にくくりつけている呪具を見た。
「なるほどなー。それ狩ったら終いってことか」
「そうそう」
「よっしゃ!!そうと決まればさっさと終わらすぞ!!めっちゃ活躍してジャン部夜蛾さんに返してもらう!!」
「取り上げられてんのかよ」
「硝子のことはお前らに任せた!!呪霊狩りじゃー!!!」
「おい!カブト狩りみたいな軽さで言ってんじゃねぇよ!!」
Aは俺たちの言うことはなにひとつ聞かず、森の中を爆走して行った。
馬鹿だろ。まじであいつ馬鹿だろ。
「……悟、Aのこと見てきて」
「……傑は行かないのかよ」
「硝子は戦えないから、そこを私達でカバーする。それに…………悟が、適任だと思うから」
傑は俺と少しだけ目を合わせてすぐに逸らした。適任ってなんだよ。
確かに硝子の方にも人手は要るし、その判断で仕方がないのかもしれない。
そういうことは、いつも傑の言うことに従ってきた。
「……わかった」
俺は傑に返事を返し、あの馬鹿の後を追いかけた。
言葉は全て自分に返ってくるというのは本当(五条)→←馬鹿の手綱はしっかり握っとけ(五条)
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フルーツパンチ侍(プロフ) - きょきょさん» ありがとうございます(^ ^) これから最終章に向けて主人公サンの事が明らかになったり、ちょっとシリアスになっていきますが、主人公サンが必死で食い止めるみたいなので応援してあげて下さい┏○ (9月28日 21時) (レス) id: 7959978e00 (このIDを非表示/違反報告)
きょきょ - この作品すごく大好きです!更新楽しみにしてます! (9月27日 20時) (レス) @page14 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フルーツパンチ侍 | 作成日時:2023年9月23日 11時