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良からぬことが起こらないか、Aが変なことをしないか、俺も2人に視線を向けた。
「3年Z組、萩野千尋だ」
「千尋ちゃんか…………な訳あるかい！！！千と千尋の◯隠し知らんとでも思たんか！！」
「やっぱりノリツッコミとかするんやー。面白いやん」
「その気色悪い関西弁やめろ！！どつくで！！」
「黙れ小僧！！！」
「それはもの◯け姫やドアホ！！！」
なぁ、こいつなかなかやるで、と直哉を馬鹿にしきった関西弁でAは傑に報告する。
傑はもちろん、俺たち全員、小刻みに震えながら笑いを堪えるのに必死だった。
「ええ加減にしいや。いくらべっぴんやからって、夏油くんにいつまでも守ってもらえる思たら大間違いやで」
直哉が階段から立ち上がってAの前に立った。
キレ気味な表情のままAのことを見下ろしている。
Aもそれを傑に肩を掴まれながら見上げていた。
「守ってもらう？笑わせんな。私はお前の首なんて一瞬で飛ばせんだよ。…………動くなよ」
Aのドズの効いた本気の声に場の緊張感が一気に増した。
あの直哉も顔を引き攣らせている。
まさか、本当に殺るつもりじゃないよな。
「いやー、まじでそのポジション完璧だわ。いい仕事してんじゃねぇか」
なんて言いながら直哉の影で日陰を獲得したAはジャン部を開いた。
ちょっと間を開けて自分が日差し避けにされていると気づいた直哉は、わなわなと震えだす。
「………………殺す！！！」
直哉がジャン部を引っ張り上げると、そのままAまで釣り上げられた。
こいつどんだけジャン部離したくねぇんだよ。
傑がおさえていたのに、引っこ抜かれていったAはそのままの勢いで直哉に倒れ込んだ。
もちろん後ろは階段だ。この後起こるであろう事態は簡単に予想がつく。
「ぅわぁあああ！！こっちに倒れてくるな！！！」
「お前が引っ張ったんだろうが逆プリンヘッドォォォオオ！！！」
2人仲良く階段から転げ落ちていった。
馬鹿だとしか言いようがない。
傑は立ち上がって少し心配そうに階段の下を覗き込むように見た。
「ってぇ…………下敷きになってくれて助かった……」
最低なことを言いながら起き上がったA。
直哉の顔面は、Aの胸に押しつぶされていた。ラッキースケベというやつだ。
鼻血を出しながら直哉は気絶している。
その鼻血は転がり落ちた衝撃で出たのか、Aの胸に押しつぶされて出たのか。
とりあえず個人戦で直哉ボコす。
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フルーツパンチ侍(プロフ) - きょきょさん» ありがとうございます(^ ^) これから最終章に向けて主人公サンの事が明らかになったり、ちょっとシリアスになっていきますが、主人公サンが必死で食い止めるみたいなので応援してあげて下さい┏○ (9月28日 21時) (
レス) id: 7959978e00 (このIDを非表示/違反報告)
きょきょ - この作品すごく大好きです！更新楽しみにしてます！ (9月27日 20時) (レス) @page14 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フルーツパンチ侍 | 作成日時：2023年9月23日 11時
