五条悟の初生徒。 (ページ26)

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『やった…。次、逢ったら、頭、撫でて、くれますか…？』

五「いくらでも撫でてやるさ。だがらっ…、死ぬな”ッ…」
　
もうモカが死ぬのは分かってた。
だけど死んでほしくなかった。

思わずその気持を口に出してしまった。

『せんせっ、もう、遅い、ですっ…。せんせッ、頭、撫でて…。』

五「うん。」

モカの頭を優しく撫でる。
笑った。

そういえば僕がいつもモカの頭撫でてる時気持ちよさそうな顔するんだよね。

『せ、んせ…。ま、た、ね…。』ﾍﾍｯ

そういうと、モカの目から光が失われていく。
身体から力が抜けて、腕が垂れ下がっていく。

最期、安心してような表情だった。

五「モカッ…！！！！モカッ…！！！！」

たかが教師と生徒の関係だ。

でも僕とモカはただの関係じゃない。

モカがいるから教師としての自身が持てた。
モカがいるからどんなに任務を詰め込まれても笑っていられた。

でもそんなモカはもういない。

―――僕はモカの亡骸を抱いてずっと泣いていた。