五条悟の初生徒。 (ページ25)

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〜五条side〜

緊急任務の要請がでた。
内容は廃墟の病院で特級呪霊が３体出現と予想。

え…？

”廃墟の病院”ってモカの任務場所じゃッ…！！

急いで車に乗り、無理やりスピードを飛ばすよう伊知地に言った。
ひたすらモカの任務場所と違うことを願った。

伊「着きました。」

ついた瞬間車から降り、呪力を辿ってひたすら走った。

――人影が見えてきた。

そこにはボロボロになったモカがいた。

頭が真っ白になって急いでモカのもとに行き上半身を抱き上げ名前を呼んだ。

五「モカッッッ！！！」

モカの胸はザックリ斜めに斬られていて、出血が多すぎた。
よく生きてるなと思ったぐらいだ。

五「ごめんね。よく頑張ったっ…。すぐに高専に飛ぶからッ…！！だからッ…！」

もう半分パニックになっていた。

するとモカが口を開いた。

『せんせ…、もう、無理です…。いまさら、怪我、治したって…、失血死、しま、す…。』

”俺”だってそんなこと位わかる。
だけど認めたくなかった。

『自分の、身体、の、事ぐら、い…、分かり、ま、す。』

『最期に、すこ、し…、良いです、か…？』

良いよと言った。涙がこぼれそうなのを必死に我慢した。

『わた、し…、呪術師に、なった、事…、後悔は、して、ないで、す…。あの日、先生が、助けて、くれたこと…、すごく、嬉しかった、です。』

『あ…。真希に、”約束守れなくてごめん”って、伝えて、ください…。後、特級呪具、の、”遊雲”を真希、にあげて、ください…。その他の呪具は、好きにしてくだ、さい…。』

『遺書、引き出しの、中に、あり、ます…。』

ただひたすらモカの言葉を聞いていた。
なんで遺書なんか準備してんだよッ…！！

『せんせ、目隠し、取ってくだ、さい…。最期ぐら、い、先生の、顔、見たい、です。』

そう言われて目隠しを取った瞬間、今まで我慢していた涙が溢れてきた。
たぶん今の僕の顔は酷いことになってるだろな。

『ハハッ…。泣かないで、よ笑。笑って…。』

五「僕の可愛い生徒の頼みだ。笑」
　
いつもみたいに笑った。
だけど少し顔が歪んでると思う。

『せ、んせッ…。もし、私がっ、生まれ、変わったら、見つ、けて、くれま、すか…？』

五「あぁ。絶対見つけるさ。僕の可愛い生徒だもん。それに僕最強だし。」

何最期の言葉みたいなこと言ってんの。