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Aside
『あ、五条久しぶり〜!』
五条「…おう。」
数日後、高専に帰ってきた五条と廊下で遭遇。
コイツ…うちを見る目が変わってる。
『何かあった?』
五条「別に。」
『ふーん。』
通り過ぎた五条の背中を思いっきり蹴る((
お、綺麗に回し蹴り決まった。
五条「いっ!!?」
『辛気くせぇんだよ。
うちなら大丈夫だから気にすんな。』
五条「おま、知って…!?」
『何を?』
五条「…いや、何でもねぇ。」
この反応、こいつの耳に入ったな。
そもそも考えろよ。
風使いが言葉で紡がれた情報を知らないはずが無いだろうが。
バカしかいねぇのかよここには!
自分が捨てられて、懸賞金が懸かってることくらい知ってるよ。
でも五条は関係ないから。
気にすんなよ。うちなんかで悩むなよ。
『だからさ?
何でもねぇなら何でもねぇって顔しろよ!
前にも言ったやん!!』
五条「知らねぇよ!」
『はぁ?人様の話ちゃんと聞いとけや!』
五条「誰がお前なんかの話いちいち覚えてるかよ。」
べーっと舌を出す五条。
ガキかよ。
『言ったな?
言ったからにはうち関連のこと覚えとくなよ?』
ぽんぽんっと今度は軽く背中を叩いて、教室の方へ歩を進めた。
この件に関係があるのはうちと上の連中だけだ。
絶対、五条達を巻き込んだりはしない。
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作者名:鈴香 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/11241/
作成日時:2021年1月22日 9時