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五条side
親父から話されたのは、正直信じ難いことだった。
風峰A
アイツは、如月家の捨て子。
如月家は御三家の更に上の力を持つ、言わば呪術界を統べる名家。
確立した術式はなく、ただそこの人間の術式はどれだけザコでも強力で使い道が多い。
約15年前。
如月家にAが産まれた。
ただし6歳までに術式が発覚せず、如月家の恥とされ、とある田舎の一般家庭に預けられたらしい。
そこで不思議なのが、今アイツは術式を使えていること。
そこは本人に聞かないとわからないが、結論から言うと如月家は誤解している。
そこはまだいい。
本人にとってはいい話では無いかもしれないが、次の話からしたら全然いい話だ。
アイツには懸賞金が懸かっている。
俺にも幼い頃から懸かっているが、その比じゃねぇ。
それも最近。
五条「はぁ〜?意味わかんねぇ。」
術式なくても如月家の人間ならその子供に術式の特徴が受け継がれるかもしれない。
そう思った呪詛師達がアイツに懸賞金をかけた。
ただ風峰Aが如月家の捨て子だとはまだ気付かれていない。
だから特級程の実力がありながら2級程度に留めて呪詛師共にバレるのを防いでる。
でも腐ったミカンが考えることだ。
高専卒業した辺りでその辺の奴らとヤらせて妊娠させるだろうけど。
幸い、外見で如月家とわかるようなことはない。
しかし、アイツ自身何も知らないときた。
入学早々 何が起こってんだよ。
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作者名:鈴香 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/11241/
作成日時:2021年1月22日 9時