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夏油side
「傑っ!!!」
夏油「…っ!?」
「傑、大丈夫?うなされてたよ…?」
あぁ、私は夢を見ていたのか。
目の前には心配そうに私を見つめるAがいた。
夏油「ごめんね、A。大丈夫だよ。」
「嘘。大丈夫じゃないでしょ?
じゃあなんでそんなに泣きそうな顔してるのよ。」
さすが私の彼女。
なんでもお見通しってわけだ。
夏油「去年の冬、私と君で一緒に任務に行っただろう?
その日の夢を見ていた。」
そう言うと、今度はAの顔が曇った。
「…ごめん」
夏油「A、おいで」
彼女の腕を引き、自分の腕の中に収める。
「ごめんなさい…本当に心配かけてごめんなさい」
夏油「Aは何も悪くないよ。むしろ今元気でいてくれて良かったし、私と付き合うきっかけにもなっただろう?」
「そうは言っても…」
夏油「それに、あれは私も油断していたし、Aに辛い思いをさせてしまった。すまない。」
あの時、呪霊に襲われたAの体には、深い傷痕が残っている。
震えるAを抱く腕に力がこもる。
家入「いい雰囲気のとこ悪いけど、ここ教室だぞ。」
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作者名:ララ | 作成日時:2023年7月17日 21時