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五条「わざとでしょ」
伊地知「…と、仰いますと?」
五条「特級相手…しかも生死不明の5人の救助に一年派遣はあり得ない。」
五条悟は、キレている。
この1件、本当に悪いのは誰なのか知っているのだ
五条「僕が無理を通して虎杖悠仁の死刑に
実質無期限の猶予を与えた。
面白くない上が僕のいぬ間に特級を利用して、
体良く彼を始末ってとこだろう」
___『宿儺の器は危険だよ。それは私も思うし、上は特に思ってる。』
彼女のそれはこのことを指していたのだと
伊地知は今更気づいたのだ
五条「他の2人が死んでも僕に嫌がらせができて一石二鳥とか思ってんじゃない?」
伊地知「いや、しかし……派遣が決まった時点では本当に特級に成るとは…」
なるかもしれない。そう言われた。
それは事実だ_____。
五条「犯人探しも面倒だ…
いっそのこと上の連中、全員殺してしまおうか?」
あまりのその殺気に伊地知も立ち尽くすしかなかった
「珍しく感情的だな」
伊地知「お疲れ様です!家入さん!」
高専の医師である家入硝子
そして、五条悟と高辻Aの級友でもある女
五条をここまで感傷的にさせる虎杖悠仁……
家入「彼のこと随分とお気に入りだったんだな…」
五条「僕はいつだって生徒思いのナイスガイさ」
家入「あまり伊地知をイジメるな。私達と上の間で苦労してるんだ」
五条「男の苦労なんて興味ねぇつーの」
家入「そうか…。
五条、Aのことも分かってやれ
あの子なりに葛藤してんだよ」
五条「…」
_____分かっていた。
彼女がどんな人間なのか五条は、痛い程知っている
それを踏まえて五条は怒っているのだ
都合よく利用する上の連中に。抵抗しないAに。
家入「で、これが…宿儺の器か
好きに解剖していいよね?」
家入は虎杖の死体を見つめる
五条「しっかり役立てろよ」
家入「役立てるよ。誰に言ってんの」
___コツコツコツ
五条が立ち去ったあとをボーッと見つめてどれ位の
時間が経っただろうか。彼女は上層部からの連絡を思い出して総監部へ向かう
『…』
高辻家___
菅原道真の子孫であり、御三家の1つ五条家の親戚でもある呪術界で名の知れた名家
しかし、Aへの待遇はあまりにも悲惨だった
「穢らわしい手でお兄様に触れないでちょうだい」
相伝をもった兄が与えられた全ては
Aの持たない全てだった
だから、彼女は求められる自分であるために
時に意志を捨て、任務を遂行しようとする___
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SEI(プロフ) - Aさん» コメントありがとうございます、2期始まりましたね!どうしても本誌が完結していない以上、続きを出すのに時間がかかると思うのですがいつか書く時がきたらよろしくお願いします (8月7日 23時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
A - 呪術廻戦第2期始まりましたね!続きも是非書いてもらえると嬉しいです! (8月7日 21時) (レス) @page36 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - せいちゃんさん» 執筆してる身としてとても嬉しいお言葉です!愛読ありがとうございます、懸命に書き進めていくのでよろしくお願いいたします (2022年2月26日 1時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
せいちゃん(プロフ) - 本があったら買うレベルで好きです!高専の頃のお話も、こちらのお話もとても良きです…!!文章がスラスラ頭に入ってくるし、夢主ちゃんの性格も最高です!(夏油との関係性も凄い好きです!!)これからも更新楽しみにしてます! (2022年2月26日 0時) (レス) id: e204b4e24a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SEI | 作成日時:2022年2月24日 0時