4 ページ7
建物の中は、既に呪霊の生得領域ができあがっていて、後ろを振り返れば来た道は消えている。釘崎が、空間に吸い込まれ行方不明
それどころか_____
特急呪霊の出現
いつの間にかそこにいた呪霊に伏黒も虎杖も
逃げることが出来なかった。
伏黒「(死ぬなよ、虎杖、釘崎…ッ!!)」
伏黒は外を目指して走る
全員の安全が確保された後、虎杖が宿儺と変わって
特級を倒す。これが、彼らの作戦だった
しかしそれは、伏黒が釘崎を保護し、外に出るまで、片腕の虎杖が特級相手に時間稼ぎをすることを意味する。
必死に走る伏黒
そして、
伏黒「脱出するぞ釘崎!」
ついに釘崎を見つけ、外まで出ることが出来た。
玉犬の遠吠えが響く
全ては虎杖にかかっている_____。
生得領域の外、伊地知は車を出して病院へ向かおうとしていた。
伏黒「避難区域10kmまで広げてください」
伊地知「伏黒君は?」
「ここで虎杖が戻るのを待ちます」
伊地知「そうですか…私も釘崎さんを病院へ届けたらなるべく早く戻ります」
伏黒「いや、伊地知さんはいてもあんまり意味がないので、どうせなら1級以上の術師の手配をお願いします。
…まぁ、いないと思うけど」
伊地知「努力致します…では」
宛がないわけではない。ちらりと携帯をみる
あとで連絡をする。と言ってくれた彼女、
高辻Aの連絡は一向に来ない
伊地知「(…やはり、厳しそうですね)」
いまはただ、無事を祈るばかり
帰ってきた虎杖_____
それは、虎杖ではなく、宿儺の人格だった
彼は虎杖の身体から心臓を抉りとった。
虎杖の意思で変われても、彼は死ぬことになる
運命は残酷だ
不平等な現実のみが平等に与えられている
__「誰かを呪う暇があったら大切な人のことを考えてたいの。」
伏黒の義姉、津美紀は善人だ。
それでも彼女は呪われた。
因果応報は全自動ではない
呪術師はそんな世界の歯車の一つだ
だから_____
伏黒「(俺は不平等に人を助ける)」
伏黒が、宿儺と対峙した時だった_____
伏黒「…俺は正義の味方じゃない呪術師なんだ。
だからオマエを助けたことを1度だって後悔したことはない。」
虎杖「そっか。
オマエの真実は正しいと思う。
でも、俺が間違ってるとも思わん」
_ポタポタ
その身体からは血がこぼれ、意識が朦朧とする
虎杖「伏黒も釘崎も、五条先生…は心配いらないか…
長生きしろよ_____」
ただひたすらに善人だった彼
虎杖悠仁は死んだ
194人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SEI(プロフ) - Aさん» コメントありがとうございます、2期始まりましたね!どうしても本誌が完結していない以上、続きを出すのに時間がかかると思うのですがいつか書く時がきたらよろしくお願いします (8月7日 23時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
A - 呪術廻戦第2期始まりましたね!続きも是非書いてもらえると嬉しいです! (8月7日 21時) (レス) @page36 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - せいちゃんさん» 執筆してる身としてとても嬉しいお言葉です!愛読ありがとうございます、懸命に書き進めていくのでよろしくお願いいたします (2022年2月26日 1時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
せいちゃん(プロフ) - 本があったら買うレベルで好きです!高専の頃のお話も、こちらのお話もとても良きです…!!文章がスラスラ頭に入ってくるし、夢主ちゃんの性格も最高です!(夏油との関係性も凄い好きです!!)これからも更新楽しみにしてます! (2022年2月26日 0時) (レス) id: e204b4e24a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:SEI | 作成日時:2022年2月24日 0時