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13:孤独な夜 ページ16

夜の高専
行く宛てもなく散歩する。
こんな時間まで高専にいるのは、学生時代ぶりだ


___「A、こっちへおいで」
『え?』
夏油「たまには散歩もどうかなと」

そういう夏油の隣には空を飛ぶ呪霊

夏油「私を信じてくれ」
『…ホールニューワールド??』
夏油「見せてあげよう、新しい世界」

キメキメのポーズをとる夏油に思わず笑ってしまう


暑い日も寒い日も、どんなときも一緒だった
今となっては遠い記憶__________


五条「A」

『五条…』

寂しげなその顔は、物思いにふけっていたのだろう

五条「…僕はさ、悠仁も含めて、皆に強く聡く育って欲しいんだ。

さっき、未登録の特級呪霊2体に襲われた
まあ僕にとっては大したことない敵だったけど。完全に意思疎通が図れたし、同級の仲間もまだいゆと踏んでいる。その一方で術師も実力のついた人も増えてきたと思う。Aもその1人だ。」

『私は…』

五条「Aはさ、自分のこと上層部と変わらない腐ったみかんっておもってるのかもだけど、ほんとはそうじゃない。悠仁や乙骨のために泣けて笑える。そういう奴だ。人一倍優しくて人一倍傷付く」

___「Aは、人一倍優しい。そして、人一倍傷付く。家族が彼女を守らないのなら、私が守ってあげたい。そう思っているって言ったら変かい?」


かつて、親友が五条にそう言った。
今になって分かる。
五条は、Aのことをきちんと見てやれていなかった。だから、今度こそ___


五条は、Aの手を取る
あたたかく、大きいソレでAの手を包み込む

__無下限を解いてる

五条「大丈夫。Aは、強いよ。
だから弱いフリも何も知らないフリもしなくていい。僕と硝子だけじゃない。強い仲間がお前を支えてやれる。
こんな小さな手に救われた人もいっぱいいる。今はまだそれでいいんじゃね?
救える命は限れてても助け合って立ち向かう。
そのために僕は柄にもなく仲間を育てる。
Aが信じる呪術は非術師を守るためにあるっていう傑の言葉は嘘じゃないでしょ」

『…ほんと、悟が先生やってるとかいまでも信じらんないけど』
五条「はぁ!?このGLGに務まらない仕事とかないからね」
『はいはい…
でも、ありがと』

ずっと、自分は1人だと
愛してくれるものはいないのだと思い込んでた

でも_____
いつの間にか孤独ぶるには優しさに触れすぎた
迷わないように手を握ってくれる五条の手は
あたたかくて心地よかった

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SEI(プロフ) - Aさん» コメントありがとうございます、2期始まりましたね!どうしても本誌が完結していない以上、続きを出すのに時間がかかると思うのですがいつか書く時がきたらよろしくお願いします (8月7日 23時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
A - 呪術廻戦第2期始まりましたね!続きも是非書いてもらえると嬉しいです! (8月7日 21時) (レス) @page36 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - せいちゃんさん» 執筆してる身としてとても嬉しいお言葉です!愛読ありがとうございます、懸命に書き進めていくのでよろしくお願いいたします (2022年2月26日 1時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
せいちゃん(プロフ) - 本があったら買うレベルで好きです!高専の頃のお話も、こちらのお話もとても良きです…!!文章がスラスラ頭に入ってくるし、夢主ちゃんの性格も最高です!(夏油との関係性も凄い好きです!!)これからも更新楽しみにしてます! (2022年2月26日 0時) (レス) id: e204b4e24a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SEI | 作成日時:2022年2月24日 0時

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