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何も考えたくない時、彼女はよくここに来る。
ここは彼女だけの秘密の場所。
そんな彼女を気遣い、
1人にさせなかったのは夏油傑だ。
百を超える一般人を呪殺し、高専を追放された
最悪の呪詛師_____
そして、高辻Aの唯一の理解者
今となっては、寂しい背中を撫でてくれた
その影はいない
はずだったのに
『え…』
「あ…」
「ン?」
『「「………え゛」」』
思いもしなかった訪問者
思いもしなかった先客に
高辻も五条も驚く
そして_____
『…生きて…る?』
虎杖の姿に驚愕する
虎杖「…この人誰?」
五条「…高辻A。僕の学生時代の同級生
(…と、同時に悠仁を殺すように命じられた子なんだけど…)」
『…はじめまして。君が宿儺の器だね』
「虎杖悠仁です!」
『へぇ…』
五条「…で、Aはなにしてたわけ?」
『…映画鑑賞』
地下室で1人?
なぜ_____
その瞬間、夏油との会話が蘇る
_____「傑?お前どこ行くの」
「映画だよ。
A、結構反転術式使いまくったって聞いてね。
気分が落ち込んだ時は、映画を見て元気取り戻すんだって彼女が。」
「…お前さ、Aのこと好きなわけ?」
「さぁ。私は、術師である以上 誰かと恋をすることはないよ。でも、彼女を守りたいそう思ってるのはほんとさ」
Aは、今日 任務に出かけていたが、
反転術式は酷使していない。
五条がさせないように仕向けているからだ。
ならば_____
『…そっか。五条に鍛えてもらえば、安心だね』
虎杖「え!ちょっ、なんで泣いて…!!
ええ…俺なんかしました!?」
『ううん、こっちの事情』
そんな、Aに五条は思わず笑ってしまう
五条「(やっぱり、こいつはこうか)」
誰かのために本気で泣ける
そんな彼女の生きやすい世界をつくりたい
全てが崩れる前に救いの手を求めて欲しい
だから、五条は
五条「A、ちょっと提案があるんだけど
悠仁の特訓、一緒に付き合ってやってよ」
_「せっかくだから午後、憂太の実戦にも付き合ってあげてよ。暇でしょ?」
あの時と同じく、彼女を1人にしないように。
そして、きっと、
虎杖悠仁の優しさは彼女の心をあたためるだろう
虎杖「え!いいんすか!お願いします
高辻先生」
『…五条は五条か…』
五条「なんか言った?」
『なんでも
…虎杖、あたしは教師じゃないから先生はやめて』
虎杖「え、じゃあAちゃん?」
『…せめて、さん付けにしよっか』
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SEI(プロフ) - Aさん» コメントありがとうございます、2期始まりましたね!どうしても本誌が完結していない以上、続きを出すのに時間がかかると思うのですがいつか書く時がきたらよろしくお願いします (8月7日 23時) (レス) id: aa2a9e2f26 (このIDを非表示/違反報告)
A - 呪術廻戦第2期始まりましたね!続きも是非書いてもらえると嬉しいです! (8月7日 21時) (レス) @page36 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
SEI(プロフ) - せいちゃんさん» 執筆してる身としてとても嬉しいお言葉です!愛読ありがとうございます、懸命に書き進めていくのでよろしくお願いいたします (2022年2月26日 1時) (レス) id: fb017ffbce (このIDを非表示/違反報告)
せいちゃん(プロフ) - 本があったら買うレベルで好きです!高専の頃のお話も、こちらのお話もとても良きです…!!文章がスラスラ頭に入ってくるし、夢主ちゃんの性格も最高です!(夏油との関係性も凄い好きです!!)これからも更新楽しみにしてます! (2022年2月26日 0時) (レス) id: e204b4e24a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SEI | 作成日時:2022年2月24日 0時