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「どこいってた。」
朝見送った時より更に機嫌が悪くなった悟様が部屋の前で待っていた。最悪だ。
まさか帰ってきてるとは思ってなかったから言い訳考えてなかった。
掃除してた？散歩？それらしい理由を考えていると「言い訳考えとけ。」とだけ言い残して悟様はどっかに行った。
君は私の心の中を読めるのか。
悟様が納得しそうな言い訳とは何かと頭をフル回転させる。
この際正直に言ってしまった方が楽なのかも、なんて考えが頭をよぎるけど心配かけたくなかったから却下。
どうしよう、いいのが思いつかない。
「言い訳考えたか？」
『いえ、もう少し待っ……は？？』
部屋に戻ってきた悟様を見て思考が停止した。
何故そんなに血だらけなんだ。
『怪我されたんですか！？？悟様が！？誰にやられました？私が仇を「返り血だから心配すんな。」』
怪我してないなら問題ないけれど誰の返り血？？
「お前顔に出すぎ。またあいつらにいびられたんだろ。」
『正直者と言ってください。』
「今日初めてお前が馬鹿正直で良かったって思ったわ。お陰ですぐ分かった。」
『でもなんでです？彼らが言ったことは全て本当の事なので悟様が怒る必要はないかと。』
「お前にそんな顔させたって理由があれば十分だろ。」
そんな顔がどんな顔かは想像つかないけれどこれだけは分かる。悟様私の事大好きじゃん。知ってたけど。
『……殺してませんよね？』
「殴っただけ。」
『悟様が犯罪者になってたらどうしようかと思いました。心配かけないでください。』
「そのままそっくり返してやるよ、使用人の分際で俺に心配かけんな。給料減らすぞ。」
『それは申し訳ないです。次から絶対しないので減らすのはご勘弁を。』
必死すぎて笑われたけどお給料減るって私にとって死活問題だからね？お金持ちには分からないと思うけど。
『ねぇ、悟様。』
血で汚れた服を着替えさせ赤くなった手に包帯を巻きながら彼の名前を呼ぶ。
『私に何かあった時は見捨ててください。』
「そのつもり、お前死なねーし。」
間髪入れずに即答される。
ついさっき私の顔みて親族に殴り込みに行った人が何言ってんだか。説得力皆無。
「だから傍にいろよ。」
悟様は本当に私を呪うのが上手なこった。
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雪【α】 - ハピエンとバットエンド希望です。この小説ドキドキして面白い！ (2021年5月21日 2時) (
レス) id: f978c7a4e5 (このIDを非表示/違反報告)
茶封筒 - 両方見たいです！！！！！このお話大好きなのでお願いします！！！！ (2020年12月21日 17時) (レス) id: 9a32fa7e9b (このIDを非表示/違反報告)
アホの化身 - ハピエン希望めっちゃおる(°□°） (2020年12月21日 15時) (レス) id: 62410cc231 (このIDを非表示/違反報告)
Momo(プロフ) - いつも楽しく拝読させていただいてます...！ハピエン希望です！！！！！ (2020年12月20日 22時) (レス) id: 651bcbd47b (このIDを非表示/違反報告)
ミシェル(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！！ハッピーエンド希望です！！！ (2020年12月19日 16時) (レス) id: d1d8a7d57d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しかく。 | 作成日時：2020年12月9日 2時
