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悟様が親族の方達との集まりに出席してる間は私の自由時間。
とは言っても悟様に絶対俺が帰ってくるまで部屋から出るな、と念を押されたから外には出られない。
掃除したり、棚の整理をしたりして時間を潰すけれどひとりじゃつまらない。ただただ暇。
『あー、暇すぎ。』
広い和室に大の字になって寝転んでみる。
するといきなりふすまが開いて誰か入ってきた。
高そうな着物を着た怖そうな男性。多分だけど今日の集まりに来てた親族の方だろう。
何事もなかったように起き上がって営業スマイルを貼っつける。
『悟様は親族様方の集まりに出席してますのでここにはいませんよ？』
「あぁ、それは知ってる。」
な ら な ん で 来 た 。
その男性は頭のてっぺんから足の先まで舐め回すように私を見て「ふっ。」と鼻で笑ってきた。
失礼極まりない。悟様の親族って大体こんな感じだよね。まともな人いないわけ？
「来い。」
『え、ちょ……。』
私の態度が気に食わなかったのか腕を引かれ部屋の外に連れ出された。
悟様に怒られちゃうじゃん。
『手を離して頂けませんか？』
私の声が届いていないのか、彼は無言で屋敷の廊下を進んでいく。
「入れ。」
逆らったら後が怖そうだからと素直に入れば皆さんの視線を独り占め。
やだ私人気者〜、なんて現実逃避をする。
じゃなきゃやってられない。
「見窄らしい子ね。」
「こんな小娘が悟坊ちゃんのお気に入りだと?」
「悟様を誑かすなんて恥を知れ。」
「一体どんな手を使ったんだ。」
私の存在が悟様にとって悪影響を及ぼすんだと。
おっしゃる通り、否定はしない。
こうやって呼ばれて説教されるのは何回目だったか。
誰だって怒られていい気にはならないだろう。
「このままでは坊ちゃんの弱味になりかねない。」
「彼が最強となるのにお前は邪魔なんだ。足枷になってしまう。」
「人間ですらない者が悟様の近くにいるなんて品格が損なわれる。」
皆口を揃えて私に言った。
出て行けとは言われなかったものの、その場の空気が物語っていた。
早く悟様の前から消えろ、と。
言われ慣れてるはずなのに、やはり声に出して言われるとこたえる。
『……しんど。』
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雪【α】 - ハピエンとバットエンド希望です。この小説ドキドキして面白い！ (2021年5月21日 2時) (
レス) id: f978c7a4e5 (このIDを非表示/違反報告)
茶封筒 - 両方見たいです！！！！！このお話大好きなのでお願いします！！！！ (2020年12月21日 17時) (レス) id: 9a32fa7e9b (このIDを非表示/違反報告)
アホの化身 - ハピエン希望めっちゃおる(°□°） (2020年12月21日 15時) (レス) id: 62410cc231 (このIDを非表示/違反報告)
Momo(プロフ) - いつも楽しく拝読させていただいてます...！ハピエン希望です！！！！！ (2020年12月20日 22時) (レス) id: 651bcbd47b (このIDを非表示/違反報告)
ミシェル(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！！ハッピーエンド希望です！！！ (2020年12月19日 16時) (レス) id: d1d8a7d57d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しかく。 | 作成日時：2020年12月9日 2時
