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私達の目線の先にはナンパ女の誘いを連れがいるから無理と断る悟様の姿。
「だから受け入れ……あれ？五条が美人振り払ってる。」
『赤面してないとか珍しい。』
「それあんたの前だけだから。」
私より美人なのに、スタイルいいのに赤面してないから耐性ないは訂正しよう。不本意だけど。
「あの後なんか言ったの？」
『女癖悪いと好きな人が出来た時に嫌われるって伝えといた。』
「あぁ、どうりで。」
納得したようにタバコに火をつけた硝子を横目にパーカーを手に取った。
袖を通したパーカーは男物だからか、随分と大きくて、自然と手の甲がすっぽりと隠れる。
悟様の匂いに包まれる。
香水じゃない、柔軟剤の良い香り。
『なんか悟様に抱き締められてるみたい。』
無意識のうちに口が勝手に動いてた。
「それ絶対あいつの前で言っちゃダメだからね。死ぬよ。」
よく分からんが殺されたくないから硝子の言う通り黙っておこう。無駄死にはやだしね。
「君達可愛いね。俺達と遊ばない？」
ここにはナンパ野郎しかいないのか。
「クズの溜まり場かよ、私この子とデート中だから。」
「あり寄りのあり。」
『なし寄りのなしです。お帰りください。』
掴まれた腕を中心にブワッと身体中に鳥肌が走るった。そりゃもうこれでもかってぐらい。
振りほどこうにも女の力なんてたかが知れてる。
術式を一般人に使う事も出来ないし、つんだな。
『こいつぶん殴「そこのおねーさん、そんな奴ほっといて俺と遊ばない？」』
グイッと腰に手を添えられ引き寄せられる。
今度は誰だと睨みつければ私より20センチ以上背の高い悟様が立っていた。
どっから湧いて出てきたんだ。
「なぁ、お前らいつまでいんの？」
顔はにこやかだが殺気を隠しきれていない悟様を見て怖気付いたのか、ナンパ男は「お前みたいなブス興味無いわ！」と捨て台詞を吐いて逃げてった。
「何もされなかったかい？」
「私は平気。」
「怪我は？」
無いと首を振れば彼は目を伏せ安心したように「良かった。」と独り言を零した。
「身体は触らせてたけどね。」
『待って、その発言は語弊がある。』
「は？触らせたの？」
『違う！触られたんです！』
この後悟様に消毒と称して海水をぶっかけられたのは言うまでもない。
*
14：ポケット叩けば飴玉3つ→←13-1：海に溺れたベニクラゲ
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雪【α】 - ハピエンとバットエンド希望です。この小説ドキドキして面白い！ (2021年5月21日 2時) (
レス) id: f978c7a4e5 (このIDを非表示/違反報告)
茶封筒 - 両方見たいです！！！！！このお話大好きなのでお願いします！！！！ (2020年12月21日 17時) (レス) id: 9a32fa7e9b (このIDを非表示/違反報告)
アホの化身 - ハピエン希望めっちゃおる(°□°） (2020年12月21日 15時) (レス) id: 62410cc231 (このIDを非表示/違反報告)
Momo(プロフ) - いつも楽しく拝読させていただいてます...！ハピエン希望です！！！！！ (2020年12月20日 22時) (レス) id: 651bcbd47b (このIDを非表示/違反報告)
ミシェル(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！！ハッピーエンド希望です！！！ (2020年12月19日 16時) (レス) id: d1d8a7d57d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しかく。 | 作成日時：2020年12月9日 2時
