10-2 ページ23
*
「Aが悟の世話係なら年齢に矛盾が生じないかい？」
私との会話を傍で聞いていた夏油くんが口を開く。
『ありゃ？夏油くん悟様からなんにも聞いてない？』
「聞いてないね、あと夏油でいいよ。」
夏油ね、おっけー。
『夏油さ、私いくつだと思う？』
「高校生の見た目してる事は確かだね。」
すると硝子が私の顔を見て15ぐらい？と首を傾げた。
『惜しい。見た目は16歳だけど、訳あって年齢は100歳優に超えてまーす。』
「は？聞いてない。」
あれ、言ってなかったっけ。
『あはっ、めんご。』
「給料無し。」
『無し！？』
私が心配してたのはこれだよこれ。理不尽すぎ。
「100年以上生きられるもん？」
「術式か、或いは天与呪縛か。」
ここで下手打てば私、悟様みたいに4年間ぼっちコースまっしぐらだったりする？
慎重に答えないとやばいな。
そう思ったのも束の間、先に声を出したのは紛れもない悟様で、
「こいつの術式は重力操術、呪力は雑魚中の雑魚だから使いもんにならねぇ。天与呪縛は無し。」
私の出る幕はなかった。
よくもまぁ、人の個人情報ペラペラと……。
待てよ、私悟様に術式言ったことあったっけ。
目の前で使ったこともあるけど六眼で見たんだろうか。
「ノリで人魚の肉食って不老不死になったただのバカだから。」
『ノリじゃないんですけど！？』
ノリでゲテモノ食べるヤバいやつだと思われるじゃん。引かれたら完全に悟様のせいだからね。
「え、すご。首飛んでも死なないの？」
『誰かわかんないぐらいの肉片になっても戻るよ。』
「反転術式いらないとか便利な身体で羨ましい。」
「殺しても死なないなんてある意味最強だね。」
羨ましいなんて初めて言われたわ。
2人とは上手くやっていけそう。
『ねぇ、悟様。』
「なに？」
『私今最高に幸せです。』
「あっそ、世界一要らない情報ありがと。」
────君の入学を許可してくれと五条悟に何度も頼まれてね。
「何嬉しそうに笑ってんだよ、気持ち悪ぃ。」
そんなん言ったって悟様も笑ってんじゃん。
「口を開けばAの名前出てきてたし、大好きじゃん。」
「今だって心做しかいつもより表情柔らかい気がする。」
「お前ら表出ろ、1発ずつ殴ってやる。」
*
11-1：楽しい楽しい呪霊退治→←10-1：悟様と愉快な仲間たち
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪【α】 - ハピエンとバットエンド希望です。この小説ドキドキして面白い！ (2021年5月21日 2時) (
レス) id: f978c7a4e5 (このIDを非表示/違反報告)
茶封筒 - 両方見たいです！！！！！このお話大好きなのでお願いします！！！！ (2020年12月21日 17時) (レス) id: 9a32fa7e9b (このIDを非表示/違反報告)
アホの化身 - ハピエン希望めっちゃおる(°□°） (2020年12月21日 15時) (レス) id: 62410cc231 (このIDを非表示/違反報告)
Momo(プロフ) - いつも楽しく拝読させていただいてます...！ハピエン希望です！！！！！ (2020年12月20日 22時) (レス) id: 651bcbd47b (このIDを非表示/違反報告)
ミシェル(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！！ハッピーエンド希望です！！！ (2020年12月19日 16時) (レス) id: d1d8a7d57d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しかく。 | 作成日時：2020年12月9日 2時
