10-1:悟様と愉快な仲間たち ページ22
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『合格しました!!!!』
悟様が待っている教室へ駆け込めば「借金背負わずにすんだな、おめでとー。」って頭を撫でられた。
犬を撫でる感じでわしゃわしゃーっと。
「五条〜、その子って新入生だよね?」
「あぁ、この子が例の。」
背後から聞こえたのは鈴を転がしたみたいな綺麗な声と眠くなる優しそうな声。
誰だと振り返れば見覚えのある2人の男女の姿。
そっか、ここ悟様達の教室だったのか。
「知ってると思うけど、俺の同『悟様のお友達の夏油傑さんと家入硝子さんですよね!お噂はかねがね。』被せんな、A。」
悟様のお友達に会えたのが嬉しくて我を失ってしまった。いけないいけない。
『ん''ん''っ。えっと、初めまして。今日から皆さんの同級生(?)になりました。Aと申します。』
乱れた髪を整えて自己紹介をする。
第一印象悪かったら最悪だからね。
「猫かぶりが。」
大人の余裕の見せ所だ。どうとでも言っとけ。
「同級生なんだから敬語なんて使わなくていいよ。」
「そうそう、私の事は硝子って呼んでいいから私もAって呼んでいい?」
『全然大丈夫!2人とも良い子みたいだし良かった……悟様扱いにくいだろうけど仲良くしてあげてね。』
「君は親みたいな事を言うんだね。」
「親より鬱陶しいわ、こんなん。」
昔からお節介だわ、生意気だわで大変なんだと夏油くんに愚痴を漏らす悟様。
私以外に愚痴聞いてくれる人できたんだ。お母さん嬉しいわ。
「ところでさ、AってあのA?」
『あの?私有名人なの?』
「五条がよくAって名前の世話係の話してたから、そうかなーって。」
『ふぅーん、悟様そうなんですかぁ〜?』
やば、嬉しくてニヤケ止まんないわ。
「そんな話一言も話してない、あと顔ウザすぎ。」
砕く勢いでガシッと顔面掴まれる。
悟様は照れると私に見られないように私の顔面鷲掴みにするの知ってるから平気。
ふふっと笑いを零せば「今聞いた事忘れるよう術式使ってやろうか。」と手に入る力が強まった。
照れ隠しか、ツンデレな所も昔から変わってない。
『かわいー。』
「今月の給料雑草な。」
最早お金ですらない。
育ての使用人に雑草食わす主人なんて聞いた事ねぇぞ。今訴えたら余裕で勝てる。
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雪【α】 - ハピエンとバットエンド希望です。この小説ドキドキして面白い! (2021年5月21日 2時) (レス) id: f978c7a4e5 (このIDを非表示/違反報告)
茶封筒 - 両方見たいです!!!!!このお話大好きなのでお願いします!!!! (2020年12月21日 17時) (レス) id: 9a32fa7e9b (このIDを非表示/違反報告)
アホの化身 - ハピエン希望めっちゃおる(°□°) (2020年12月21日 15時) (レス) id: 62410cc231 (このIDを非表示/違反報告)
Momo(プロフ) - いつも楽しく拝読させていただいてます...!ハピエン希望です!!!!! (2020年12月20日 22時) (レス) id: 651bcbd47b (このIDを非表示/違反報告)
ミシェル(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!!ハッピーエンド希望です!!! (2020年12月19日 16時) (レス) id: d1d8a7d57d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しかく。 | 作成日時:2020年12月9日 2時