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7-1:私が母でこっちが息子 ページ14

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目覚まし時計のアラーム音で目を覚まし、朝の支度をする。

もう何年も変わらない朝のルーティーン。




ただいつもと違うのは、私が部屋を訪れた時既に悟様が起きていたということ。




『……は?なんで起きてるんですか。』


「起きてちゃ悪いかよ。」




冬が終わったとはいえまだ朝は冷え込む3月中旬。

昨日まで布団剥ぎ取ったら寒いってキレてた悟様が自力で起きられるなんて明日世界終わるの??


何故だ何故だと頭を回し、ある結論に辿り着く。




『オールは身体に悪いですよ。私も学生時代よくやってましたけど。』


「お前と一緒にすんな、ちゃんと寝て起きたし。」

信じ難いが悟様が嘘をついてるようにも見えない。




『マジか、悟様何か企んでます?』


「企んでるっちゃー、企んでる。」

怖いぐらい上機嫌な悟様の顔を見て思わず身構える。




「これ着て買い物付き合え。」

突き出されたのは有名なブランドの名前が書かれた紙袋。




『……ん?ん???なんて?』


「だーかーら!買い物行くぞ。因みに拒否権はねぇからさっさと着替え直してこい。」


『相変わらず自己中極まりないですね。』




息 子 に デ ー ト に 誘 わ れ た 。

……って冗談はさておき、買い物??あの悟様が?




『インドア派の引きこもりが買い物?頭でも打ちました?』

私の知ってる悟様は誘っても外出ない引きこもりなのにどういう風の吹き回しなのか。




朝から情報量が多すぎて脳の処理が追いつかない。

何、私知らぬ間に無量空処でも食らっちゃった?




「お前失礼すぎない?俺が外出るのがそんなに変かよ。」


『変ですね。』


「即答すんなよ、腹立つ。」


『いててててててて、申し訳ありません、口閉じるのでひき千切ろうとしないでください。』

生意気な口はこの口かと言いながら私の頬っぺをこれでもかと伸ばす悟様。こいつ女相手に容赦ない。




「俺が朝ごはん食い終わるまでに支度してこい。はい、よーいスタート。」


『(この野郎後で覚えてろよ。)』




半ば強制的に押し付けられた紙袋を抱えて朝から屋敷を猛ダッシュするなんて思ってもみなかった。





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雪【α】 - ハピエンとバットエンド希望です。この小説ドキドキして面白い! (2021年5月21日 2時) (レス) id: f978c7a4e5 (このIDを非表示/違反報告)
茶封筒 - 両方見たいです!!!!!このお話大好きなのでお願いします!!!! (2020年12月21日 17時) (レス) id: 9a32fa7e9b (このIDを非表示/違反報告)
アホの化身 - ハピエン希望めっちゃおる(°□°) (2020年12月21日 15時) (レス) id: 62410cc231 (このIDを非表示/違反報告)
Momo(プロフ) - いつも楽しく拝読させていただいてます...!ハピエン希望です!!!!! (2020年12月20日 22時) (レス) id: 651bcbd47b (このIDを非表示/違反報告)
ミシェル(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!!ハッピーエンド希望です!!! (2020年12月19日 16時) (レス) id: d1d8a7d57d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しかく。 | 作成日時:2020年12月9日 2時

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