呪術廻戦5【短編集】

喜怒哀楽【五条悟】yuuna様リクエスト ページ22

悟「悟様が帰ってきたぞ」


硝「すごい上からだな」


傑「自分で"様"つける人、初めて見た」


「…」


悟「んなこと言ってっと、土産やんねぇよ？」


硝「どうせ大したことないだろ」


傑「いつも同じのしか買ってこないでしょ、悟」


悟「今回は違うんだな。俺の力を駆使してゲットしたのがこれだ！」




俺が出したのは、毎日何時間も並ばないと買えない超有名店のお菓子。





傑「これ、この間硝子が食べてみたいって言ってたやつじゃないか？」


硝「私じゃなくてAだよ。私甘いの食べないし」


傑「あーなるほど。(Aを喜ばすために買ってきたのか)」


「…」


悟「どうだ、A！嬉しいだろー喜べ」


「うん」


悟「…」


「…」


悟「は？」


「ん？」


悟「それだけ？」


「え？」


悟「いや、もっと喜ぶだろ！わーい！って」


傑「子供じゃないんだから、わーいはないでしょ」


硝「元々この子リアクション薄いじゃん」


悟「…」




ムカつく。
俺がどんな思いでこれを買ってきたか…




傑「ところで、こんなのよく手に入ったね」


悟「並んでる女口説き落としてゲットしてきた」


傑硝「「(クズだ)」」


悟「A、俺の部屋で食べようぜ」


「うん」


悟「お前ら来んなよ」


傑「誰も行かないよ」


硝「興味ないわ」





Aを連れて、俺の部屋に。
いつも無表情なAを少しでも喜ばせようとしたのに…なんで表情変えねぇんだよ。





悟「A、座れ」


「うん」


悟「お前、嬉しくねぇの？」


「嬉しいってさっき言った」


悟「うん、だけじゃわかんねぇよ」


「ごめん」


悟「俺がこんなにしてやってんだからもっと喜べ」


「うん」


悟「だから、うん以外にもあんだろ？」


「…」


悟「俺、結構傷つきやすいんだけど」


「ごめん」


悟「…いいや、もう」





んだよ。
マジでムカつく。
俺ばっかり頑張ってさ、お前は全然応えてくんねぇし。





「あのさ、」


悟「なんだよ」


「ほんとに嬉しいと思ってるから」


悟「…あそ」





今更言ったって遅いんだよ。





「あの、ほんと…」


悟「もういいって」


「ありがとう」


悟「…」


「いただきま…あれ？」


悟「…これは一旦お預け。お前、今から食べられる方だから」


「？」


悟「黙って俺に食われろ、バーカ」

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